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ペット情報総合サイトPETPET-コラム【やきもち】

ペットコラム

やきもち

朝から冷たい雨が降りしきり、郊外の住宅街では早くも灯油販売のトラックがオルゴールを鳴らしてユックリと往来しています。ひと月前の残暑がまるでウソのようです。
<font size="3"> 休日に恒例となっている遠出の散歩もままならず、アイツ(11才・34Kg)は一段と白くなった顔を小屋からのぞかせながら、ふて寝を決め込んでいます。それでも、ガラス越しにながめていると、気配を察知してか目をしばたたき、しきりに鼻をピクつかせています。老犬にもかかわらず、鋭敏な感性だけは健在のようです。 俗に、犬の感性・猫の天性とも称されていますが、まさにそれを目の当たりに体験いたしました。長い間、一緒に暮らして日々の観察も怠りないのですが、未だに初めて接するアイツのパフォーマンスに驚かされます。過日、アイツの専用車(?)でもあるステーションワゴンに孫を乗せて出かけた際のこと、自分が取り残されるや猛然と怒り狂い、あの身体ではとうてい通り抜け不能な門扉に頭を突っ込ませて脱出(柔軟な猫ならば可能ですが)を試みたり、庭の仕切り棚を壊すなどの大騒ぎでした。いい歳をして「やきもち」をやいたのです。実は、その数日前より娘が里帰りしており、家中の雰囲気が賑やかに一変していました。その原因の張本人が、自分をさしおいて車に乗ったからたまりません。この間、いつも通りにデレッと過ごしていたのですが、内心は嫉妬心で燃えたぎっていたのでしょう。 嫉妬と言えば、人間特有の悩ましい煩悩であり、その字面が示すようにとかくすると女性の心情発露のイメージが強かったのですが、昨今は漢字そのものが明らかに性差別であり、むしろ二文字ともに女偏を男偏に変えるべきとのコワイ話まであるそうです。実現のほどはともかくとして、社会には女性優位現象が横溢し、特に最近の女性は是非の意思表示が明確で、非にははっきりと不満を示す傾向が強いそうです。一方の男性は、競争社会での不当な格差が広がり、夢やぶれて不平のみを募らせる結果、ひきこもりになり易いそうです。明らかに不満と不平の違いなのでしょう。確かに不満は、時に猛烈なエネルギ−に転化することが有り得ますが、陰湿な不平はエネルギーになりにくいことは事実です。このままでは、男性の劣勢は否めずに心配です。 しかし、中国では古来から「牝鶏の晨す(ヒンケイノアシタス)」の言葉があり、転じて「雌鳥歌えば家滅ぶ」とも言われ、女性が勢力を振るうことは不吉なことを招く、との意味に使われています。所詮、どちらかの優劣さを競うのは不毛の議論で意味もなく、男女がそれぞれの役割を自覚した上で、適材適所にバランスよく配置され、責任を完うすればよいことです。ならば、おぞましい字面を捕らえて目くじらを立てるまでもなく、アイツ目線の「やきもち」程度の方がコトが円く治まり、他愛なくて可愛いものです。財団法人日本動物愛護協会理事・事務局長 会田保彦</font>