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ペット情報総合サイトPETPET【かつては日本にも訪れていたという珍鳥、カンムリツクシガモ。】

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かつては日本にも訪れていたという珍鳥、カンムリツクシガモ。

毎年冬になるとやってくるオナガガモやホシハジロ、キンクロハジロといったカモの仲間たち。上野の不忍池などに集まる様子をみていると、その数はかなりの数に登るように感じられる。しかしカモたちの仲間の中にもその数が減少しており、絶滅が危ぶまれている種類が存在する。オシドリやコウライアイサ、カンムリツクシガモなどがそれにあたる。中でもカンムリツクシガモはすでに絶滅したとも考えられている。正式には標本が3体知られるだけで、その存在がはじめて確認された頃はこの仲間のハイブリッド(雑種)として扱われていたといういわくつきの鳥なのである。
カンムリツクシガモはウラジオストックから朝鮮半島にかけて分布するといわれ、かつて日本にも北海道に少数が渡来していたといわれている。全長約60cm。その形態はツクシガモのいくつかの種類に類似しているという。またそうした特徴から、発見当初は類似種間での雑種として考えられていたようだ。カモの仲間ではその雑種の存在も知られており、マガモとオナガガモでは交雑した個体も見られるようである。そのため、つがいとなる相手を間違えないように、オスでは派手な羽色をしているといわれている。さて今回のテーマであるカンムリツクシガモは、1930年以降は証拠として残されるような報告はなく、絶滅したのではないかと考えられていた。実際には1960年以降にも目撃例がわずかではあるがあるようで、研究者による彼らの目撃が報告されている。ただし、決してその数は多くはないといわれており、その生存の可能性がある程度と考えられている。生物の絶滅については、トキの事例をみれば想像がつくことだが、1度減少し始めた数を維持することは、並大抵のことではないのである。こうしたガンやカモなどのカモ科の仲間は、水辺を中心に暮らしている。またカンムリツクシガモがその対象になったかどうかは定かではないが、こうしたカモの仲間が開けたところで生活し、肉や羽毛など利用価値が高いことから、かねてより狩猟の対象にされたのは事実といえるだろう。今日では自然の湿原を維持しようと、ラムサール条約などにより、こうした水鳥たちにとって必要なエリアを保護していこうというムードが高まってきている。しかしカンムリツクシガモをはじめカモの仲間の中には、そうした開発による湿地の減少により今日の数を減らしたものも、多いと考えられている。世界的な珍鳥とも考えられるこのカンムリツクシガモだが、かつて日本に飛来したことは古い文献や絵として残されているようだ。

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