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ペット情報総合サイトPETPET【ヒースヘンのような絶滅を避けるために。】

動物まめ知識

ヒースヘンのような絶滅を避けるために。

最近わが国の特別天然記念物であるライチョウが減っていることが、調査により明らかにされた。そしてかつて北アメリカでごく普通にみられたというライチョウの仲間ヒースヘンが、絶滅してしまったという事実が残されている。人により狩られて減少し、最終的には保護の措置がとられたが、度重なる天災など環境の変化が彼らを絶滅に追い込んだ。日本のライチョウにも同じことがいえるのではないだろうか。彼らの住める環境があってこそ、人間もまた暮らしていくことができるのである。
日本では南アルプスなどの高山に暮らす鳥ライチョウ。国の特別天然記念物であり、レッドデータのリストでも絶滅危惧種に指定されている鳥類である。それが激減しているということで、最近話題にもなった。昨年行われた調査によって明らかになったようで、30年前その生息地として彼らの姿がみられたところで、まったく確認できないという結果がでたようである。反対に彼らの生存に影響を与えそうな動物たちの痕跡も確認されたようだ。こうした環境の変化などが、ややもすると動物たちを絶滅へと追い込むのである。かつて北アメリカには、ソウゲンライチョウという名前の鳥たちが生息していた。3種類がいたようで、ヒースヘンと呼ばれる種類もそのうちのひとつだったようだ。森林や木立のある平原で暮らし、どんぐりなどの木の実や果実などを食べて暮らしていた。当時はごくありふれた存在だったようで、そこらじゅうで見られるような鳥だったといわれている。彼らはまずその肉を目当てに、人々によって捕獲されていった。繁殖期で卵を抱くと逃げない鳥だったとされ、そうした習性を狙って徹底的に捕獲されたようである。それも親も卵もみさかいなしだったようで、それにより急激に数が減少した。加えて人々とともにやってきた犬猫などの動物たちも、ヒースヘンたちを脅かす存在となった。その上人々による開発が、彼らにとって致命的なものになったようだ。生息地の環境である木が倒されて、畑が作られていった地方から彼らの絶滅劇が展開したようである。唯一生き残ったのは、生息場所としては隔離された形となった島に残されたもので、保護区として指定された上、さらに彼らを守るべく募金などの対策が講じられたことにより、島内において個体数は確実に回復していったようだ。人間による動物の保護が、功をそうしたケースである。ではなぜそのヒースヘンたちは絶滅してしまったのだろうか?島という限られた環境が災いしたようだ。安定した数となりつつあった彼らに対して、自然現象が刃を剥いたようである。まず野火が彼らに襲い掛かった。やがてはそれも鎮火をみてわずかに残ったヒースヘンたちだが、ついでは異常な冬の寒さが彼らを見舞った。さらには病気も発生して、彼らは絶滅へと向かったようである。人によって守られた鳥が住むエリアは、あまりにも限られすぎていた。ひとたびそこでなにかが起こると、融通は利かないのである。その昔ごくありふれた鳥として存在した彼らは、1932年に最後の1羽が息絶えることで絶滅した。今日存在が危ぶまれている日本のライチョウを、その二の舞にはしてはならない。そのためにわれわれにできることを考えてみたいものだ。

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