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ペット情報総合サイトPETPET-小動物図鑑【フェレット】フェレット

動物百科事典

小動物 フェレット

フェレット
フェレット
解説

イタチの仲間だけあって、もともと肛門の脇に臭腺と呼ばれる臭い匂いを分泌する腺をもっている。しかしペットとして販売されているものは、すでにこの臭腺の除去手術を施したものだ。そのため愛好家が繁殖させたフェレットの子供などをもらう際には、臭腺の除去手術をすでに行ったかどうか、きちんと確認しなくてはならない。好奇心が強く遊び好きで人にもなれる動物だが、肉食性で、気の荒い一面ももっている。アメリカの一部の州ではこのような面から、飼育を禁止している所があるほどだ。もっとも、このような心配は杞憂に過ぎないという説が支配的だが、念のため乳幼児のいる家庭での飼育などは、避けたほうが無難かもしれない。寿命は6〜8年といわれている。

飼育器具

フェレットは比較的大きくなる動物なのでケージ(飼育容器)もそれなりのサイズのものを用意する。できれば一辺が60cmくらいはあるものを選びたいものだ。可能な限りフェレット専用のケージを用意すべきで、そうでないものは金網の間隔が広く、フェレットが脱走する原因となる。フェレットは、金網の隙間が5cmもあれば脱走可能といわれるほど狭い場所をくぐることができるので、専用ケージでない場合は金網の間隔の細かいものを選ばなければならない。ケージの中には巣箱を入れるか、フェレット専用のハンモックを釣るようにすると落ち着けるようで、その中で寝ることができる。餌入れはフェレットの大きさを考え、動かしたりひっくり返したりすることがないようなケージに取りつけるタイプのものか、十分な重量をもった陶器製のものを使うようにイする。
水を入れる容器は地面に置くタイプのものより、ケージに取りつけるボトルタイプのものが、こぼしたりすることがなくお勧めだ。衛生面から考えても、ボトルタイプの吸水器の方が数段優れているといえるだろう。フェレットは頻繁に排泄を行う動物なので、衛生面や管理の容易さを考えケージの底は金網かすのこにしておきたい。そして、金網やすのこの下の受け皿にはペットシーツや新聞紙を敷いておくと掃除が楽になる。また一定の場所にフンやおしっこをする習性があるので、ケージ内にトイレを設置しておく。可能であればフェレット専用のトイレは市販されているので、これを利用したい。中にはパルプやウッドチップなどが原料の、固まらないタイプのトイレ材などを薄く敷いておきますが、猫と違い自分のフンに砂をかける習性はないので、あまり厚く敷く必要はない。トイレをしつけるために、はじめのうちは設置したトイレの中にフェレットのフンを入れておくときちんとしつけられるだろう。

エサ

イタチの仲間だけあって、肉食動物である。植物成分、特に食物繊維を消化することができないので、植物を大量に餌として与えることは好ましくない。いくら喜んで食べるといっても、果物類などを大量に与えることは避けるべきだろう。栄養のバランスを考えても、市販の専用フードを与えることをお勧めする。ドックフードやキャットフードも一時的な代用食にはなるが、タンパク質含有量などの面から問題が多く、これをメインフードにすることは避けたほうが無難だ。また魚をあまり好まないのも、食性の特徴のひとつである。専用フードには缶詰タイプとドライフードの両方があるが、ドライフードを使った方が歯肉炎などの口腔内疾患にかかりにくいという研究もある。特別の理由がない限りは、ドライタイプを与えた方がよいといえるだろう。また、生後4ヵ月くらいまでの幼齢期にドライタイプの餌を与える場合は、水に浸して柔らかくしてから与えるようにしたい。フェレットは1日に100ml近い水を摂取するといわれるので、吸水器には絶えず清潔な水が十分にあるようにしておくことを忘れないこと。

健康管理

食欲旺盛な動物なので、餌の補充は朝夕の2回は行いたい。また、ケージやトイレなどはこまめに掃除を行い、絶えずケージ内を清潔に保つことが大切だ。このトイレを掃除する際に洗剤などを使ってあまり洗いすぎると、匂いがなくなりトイレであることがわからなくなってしまうことがある。トイレを徹底的に洗った際は、古い砂や少量のフンなどを残しておき、フェレットの臭いが残るようにしてやる必要がある。フェレットは非常に遊び好きなので、時間の許す限りケージの外に出して遊ばせてやりたい。このとき、猫じゃらしを使ったりおもちゃを与えてもいいだろう。ただし、スーパーボールのように噛みきることができるものは、破片を飲み込む恐れがあるので避けること。なれてきたら、専用のリード(散歩用のひも)をつけて屋外に連れ出すことも可能だ。このとき、リードが緩んだりして逃げ出すことのないよう注意したい。
フェレットが子供のときに飼い主と遊んでいると、興奮のあまり指などに噛み付いてくることがある。これをそのまま放置しておくと、大きくなってから噛み癖のあるフェレットになってしまう。噛まれたときには鼻先を軽くたたくなどして、噛んではいけないことをしっかりとしつけなくてはならない。ただしむやみにたたくと、攻撃的な性格になってしまうので、その程度はわきまえる必要がある。フェレットは水浴びを好むので、洗面器などにぬるま湯をいれそこで水浴びをさせる習慣をつけると、体をきれいに保つことができる。水浴びを好まない個体もいるが、草したものでもなぜかシャワーならば大丈夫ということが多いので、水浴びではなくぬるま湯のシャワーで体を清潔に保つよう心がけよう。

その他

フェレットは繁殖期にメスの発情が長く続くようだと、ダメージを受けることがある。専門書などで十分な知識を身に着けてから、繁殖に臨むようにしたい。通常は3月〜8月くらいが繁殖期間で、1ヵ月半の妊娠期間を経て、平均8頭の子供を出産する。妊娠から出産にかけてはできる限り安静を保ち、むやみやたらに手を出したりしないようにする。子供は生後1ヵ月くらいで離乳食を食べ始め、生後2ヵ月前後で親から離すことが可能だ。もし繁殖を考えないのであれば、あらかじめ生後半年までをめどに、避妊手術を施すようにする。フェレットのメスは発情すると、交尾などの刺激により排卵されない限りは発情が続くので、そのまま放置するとエストロジェン中毒という病気にかかってしまう。
よくかかる病気に、犬ジステンバー、フィラリア感染症、狂犬病などがある。これらの感染症はあらかじめ予防接種を行うことで、ある程度発病を予防することができる。また、ヒトと同じインフルエンザにかかることがあるので、その点にも十分注意したい。いずれにせよ少しでも調子がおかしいと思ったら、すぐに獣医師のところに連れて行ってやりたい。診察や治療が遅れると、すでに致命的な状態になってしまうことがよくあるからだ。フェレットは体の汗腺の発達が十分ではないといわれ、夏場気温が30度を越えるようだと、熱射病にかかる恐れがある。そのため、できるだけ涼しい環境で飼育してやりたい。耳の中の掃除や爪を整えることも、定期的に行う必要がある。耳掃除用の薬や爪切りは専用のものが市販されている。