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ペット情報総合サイトPETPET-小動物図鑑【モルモット】モルモット

動物百科事典

小動物 モルモット

モルモット
モルモット
解説

今日では色々なバラエティが知られているのが、モルモットの仲間たちだ。一般的な種類に加え、長毛種あるいは巻き毛などが加わり、さらに被毛の色のバラエティもあって、実に多彩なエキゾチック・アニマルになっている。ペットショップでいろいろと見ることで、気に入った個体を選ぶことができるだろう。突然変異で登場した、無毛種のスキニーと呼ばれるタイプもあり、その独特な雰囲気から人気がある。性質もおとなしくおっとりとしていて、ペットとしての家庭での飼育に向いた種類である。人を噛むこともよほどのことがない限りはない。性質からもわかるように機敏に動いたりもしない。のんびりした動作は周囲をなごましてくれるだろう。 

飼育器具

ケージ(飼育容器)は一辺の長さが30cmくらいはあるものを用意する。もちろん、広ければそれにこしたことはない。モルモットは脚が短く、自分の背の高さ以上の壁をよじ登ることができないので、壁の高さが30cmくらいあれば天井のない容器でも飼育することもできる。この場合、猫やその他の動物に襲われることがないように注意したい。ケージの底が金網になっている場合は、足を引っ掛けたりするのでそれをはずし、床材として新聞紙や干草などを敷いておくといいだろう。ケージの中にはモルモットが隠れたり休んだりできる巣箱を設置する。元来モルモットは臆病な動物なので、この巣箱は不可欠で、これは市販されているものでも自作のものでもかまわない。餌入れは重量があってひっくり返りにくい、陶器製の底の浅いものが適している。吸水器は衛生面から行っても、ケージに取り付けるボトルタイプのものがお勧めだ。直接床に置く背の浅い容器では、モルモットも水遊びの場になってしまう恐れがあり、飲料水としては不潔である。
しつけることが困難なので、ケージ内に特にトイレを用意する必要はない。きちんとしつけたいのであれば、底の浅い容器をトイレ用としてケージ内に設置し、その中に猫のトイレ砂を入れておく。このとき、トイレ砂は尿で固まらないタイプのものを使うようにすること。

エサ

モルモットは完全な草食動物なので、餌としては植物性のものを用意する必要がある。栄養のバランスなどを考えると、市販のモルモット専用ペレットをメインに使うことをお勧めする。また、モルモットは体内でビタミンCを合成することができない動物なので、餌には十分な量のビタミンCが含まれていることを、あらかじめ確認する必要がある。副食として野菜や果物、穀物類を与えるのはよいことだ。ただし、高脂肪食品(ヒマワリ、ピーナッツ、胡桃)などはひかえめにしたいところだ。また人間の食べるお菓子類や、ネギやにんにく、ニラなどを絶対に与えてはならない。モルモットの前歯は生きている限り伸びつづけけるので、自然な磨耗を期待する意味でも、硬い飼料や木の枝などを与える必要がある。ハムスターのような餌を貯蔵しておく習性はないので、いつでも新鮮な餌が食べられるように、頻繁に餌を補給してやろう。

健康管理

モルモットは通常はトイレをしつけることができないため、ハムスターなどに比べてケージの中が汚れがちだ。毎日、モルモットをケージから出して遊ばせる際に、ケージの中の簡単な掃除を行い、常に清潔に保つようにする。また月に1、2度くらいは、大掃除を行う。家に連れてきた当初は極度に緊張した状態なので、数日間はケージの外に出したりせずに、そっとしておく。その後ケージの外から野菜などの副食を手で与えるようにして、徐々に飼育者に慣らしていこう。警戒することなく飼い主の手から餌を食べるようになったら、そっとケージの外に出し頭や背中を静かになでてやろう。こうすることによって、モルモットは人間の手で触られることにストレスを感じなくなる。飼い主にさわられることに十分なれたら、静かに抱き上げたりしても大丈夫だ。ただしいくらなれたからといっても、口先に指を差し出したりするのは危険である。餌と間違えて噛むようなことがあり、思わぬ大怪我をする。

その他

落ち着かずにせわしなく動くようになったら、メスが発情した証拠である。また、生殖器が赤く腫れているのも観察できるはずだ。このような状態になった時点で、メスをオスのいるケージに入れてやろう。メスの発情は通常2〜3日続くので、繁殖するのであればその期間中はペアをいっしょにしておく。その後はたとえ交尾が確認できなくても、ペアを別々に分けておく。そうしないと、狭いケージの中では発情がおさまったメスにオスが一方的に求愛を行い、メスに無用のストレスを与える原因になることがある。
交尾がうまく行われ妊娠すると、メスはまもなく巣ごもり(モルモットは本格的な巣は作らない)をはじめる。もし妊娠しなかった場合は、2週間ほどする再び発情するので、ペアを再度いっしょにしてみる。屋外など広い飼育舎で飼育している場合は、ケージ飼育の場合と異なりペアを分けなくても大丈夫だが、メスの妊娠が確実になったら、その時点で別のケージに分けたほうが無難である。妊娠したメスは気性が荒くなり、オスに攻撃を仕掛ける恐れがあるからだ。妊娠から2週間強で出産するハムスターに比べ、モルモットの妊娠期間は長めで2ヵ月〜70日くらいだ。妊娠期間中のメスには、普段よりも餌の量を増やすなどして、十分な栄養補給をしておきたい。また、タンパク質やカルシウムを豊富に含んだ餌に切り替えるのも、しっかりと出産をさせるポイントになる。ただし、脂肪の含有量が高い餌は避けるようにする。
ケージの掃除などは妊娠期間中も通常通り行うが、できる限り静かにかつ迅速に行うようにし、母モルモットに無用のストレスを与えないように心がけたい。妊娠期間も後期になれば、ケージの掃除も止め、餌と水を与える以外はできる限りそっとしておく。モルモットは1度の出産で、2〜4頭くらいの子供を産む。妊娠期間が長いだけあり、生まれたばかりの子供もすでに目が開いており、毛もはえそろっている。生まれてまもなく、子供は柔らかいものならば食べられるようになるが、この時期はやはり母乳中心で育成したい。
生後1ヵ月もすると、子供たちは完全に独り立ちするので、この時期に親と子供を分けるようにする。なお、子育ての期間中は母モルモットはとても神経質になっているので、極力ケージを覗き込んだり、手で触るなどの行為は避けなければならない。モルモットは本来丈夫な動物なので、適した環境下で飼育していれば、さほど病気にかかる心配はない。ここでいう適した環境とは1.できるだけ広いケージでゆったりと飼育する2.ケージ内は常に清潔に保つ3.餌は栄養のバランスのとれたものを適量与え、古くなったものは絶えず新しい餌と交換する4.寒さや過度の湿度に弱いので、極端な低温や過湿を避ける。といった点である。
モルモットの病気には風邪や下痢、皮膚病などがあるが、体が小さいことから、犬猫に比べて病気の治療は困難だ。したがって日頃から体調には十分注意し、少しでもおかしなところがあればすぐに獣医さんのところに連れて行ってやろう。病気に対しては、1に予防、2に早期発見を心がける。なおモルモットのような小動物は、すべての獣医師が治療方法に習熟しているわけではない。モルモットやウサギなどのような犬猫以外の小動物を「エキゾチックアニマル」と総称するが、エキゾチックアニマルの診療を看板に掲げている獣医師ならば、心配ないだろう。
病気にかかってから慌てて獣医師を探すのではなく、飼育を始めた時点で、できるだけ近いエキゾチックアニマルの診療ができる獣医師をみつけておくことが大切だ。