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ペット情報総合サイトPETPET-小動物図鑑【プレーリードッグ】ジュウサンセンジリス

動物百科事典

小動物 プレーリードッグ

ジュウサンセンジリス
ジュウサンセンジリス
解説

背中に白いスポットが縞状に並び、それが13本あることからこの名前がつけられている。この種の魅力は、何といってもその声の美しさにある。聞きようによっては「り〜ん」と、鈴虫のように聞こえる声で鳴くほ乳類というのは、珍しいのでないだろうか。性質は臆病であまり人に馴れず、触られることも好まない。動きもけっこう素早いので、脱走するとなかなか捕まえらない。どうしても必要な時以外は、ケージの外に出さないようにした方が無難だろう。プレーリードッグと違い冬眠をする。

飼育器具

プレーリードッグは、本来地上性というよりは地下性といってもいいほど大規模な巣穴を地下に掘って生活している動物である。飼育設備も、その辺を踏まえて用意しよう。ケージ(飼育容器)は高さよりも床面積を重視し、できるだけ大きなものを用意したい。本来は地下にトンネルを掘らせてあげたいところだが、飼育下ではそれも難しいので、犬猫用のケージを使えばいいだろう。このときケージの材質は金属製のものにすべきで、木製やプラスチック製のものでは齧られてしまい、脱走の原因となる。底床の金網は、うっかり齧ったり穴を掘ろうとしたりして、無用の怪我をさせる原因になる。それを避ける意味から、取り外しておいた方が無難である。
人によっては大型の観賞魚用水槽をケージとして使っている人もいる。この水槽での飼育では、金網のケージのようにプレーリードッグが登って落下し怪我をするというのを、避けることができるという長所がある。反面、水槽には高さのないものが多いのでしっかりとした蓋を考えないと脱出の危険がある、湿気が中にこもりがちである、などの短所がある。比較的大型になるプレーリードッグなどは犬猫用ケージで、小型のジリス類は水槽で飼育するのがよいのではないだろうか。ケージの底床には干草などを少々厚めに敷くと、プレーリードッグが落ち着く。ただし、布切れなどを干草の代用にするのは避けるべきで、プレーリードッグの鋭い爪が引っかかり、思わぬ事故の原因となりかねない。本来はトンネルの中で生活している動物なので、ケージの中には巣箱を用意し、彼らの隠れ場所としてやりたいものだ。巣箱は木製のものであれば、市販のものでも自作のものでもかまわない。あらかじめ巣箱の中に干草などを入れておけば、より安心できる環境となる。
餌入れはあらかじめケージに付属のものでもかまわないが、材質がプラスチックだと万が一齧ったときに危険である。できれば陶器製で十分な重量がある、安定したものを用意したいところだ。吸水器はできるだけ頑丈な、ボトルタイプのものを用意しよう。トイレのしつけをするのはかなり困難なので、ケージ内にはトイレを設置しなくてもかまわない。もし設置するのであれば、陶器製か木製の浅い物を用意し、中には猫のトイレ用の砂を入れておく。このとき砂には、尿で固まらないタイプのものを選ぶようにする。齧歯目の動物なので、前歯は生きている限りどんどん伸び続ける。この歯の伸びすぎを防止する目的で、適当な大きさの枝や木材を入れておくといいだろう。

エサ

主食には専用のペレットフードが最適だが、まだそれほどは普及していないので、入手が難しいかもしれない。その場合は、ウサギ用やモルモット用のペレットフードで代用することができる。おやつとして穀物や干草、果物などを与えてもかまわないが、あくまでも副食だということを忘れないようにすること。喜ぶからといって、ヒマワリの種などの高脂肪食品や水分含有量の多い野菜などを大量に与えることは禁物で、これらは肥満や下痢などの原因となる。餌と飲み水は、毎日きちんと交換するようにし、常に新鮮な状態を保つようにすること。基本的には昼行性の動物なので、彼らの活動が始まる早朝に餌と水を交換できれば申し分ない。齧歯目の動物に共通することだが、ネギやニラ、ニンニクなどネギの仲間を、餌として与えることは厳禁である。ケージの外に出して遊せているときなどは、これらのものを齧ったりすることがないように注意すること。

健康管理

日常管理としては、毎日の餌と飲み水の交換のほかにケージ内の掃除や干草の交換などをこまめに行う。そして可能な限り、清潔な飼育環境を維持するように心がけよう。プレーリードッグを迎えいれて数日が過ぎ、周囲の環境にだいぶ馴れたようであれば、徐々に飼い主とのスキンシップをはかるようにする。最初のうちはケージ越しにヒマワリの種などの大好物を与え(ごく少量にすること)、飼い主に対する警戒心を解くことに専念する。そしてケージに近づいてもあまり警戒しないようになった時点で、ケージの外に出して自由にあそばせる。このとき部屋の戸はきちんとしまっているか、ネギなどの害になる植物はないかなどをきちんと確認すること。またカーテンなどに登ると、途中で落下したりして思わぬ大怪我をすることがある。ケージの外に出しているときは、絶対に目を離さないようにすること。また穴を掘るつもりで、じゅうたんをボロボロにしてしまうこともよくある。プレーリードッグを遊ばせる部屋のじゅうたんや家具類は、万が一の時損傷してもかまわないものにしておいた方が無難だ。

その他

プレーリードッグは、比較的温度変化の少ない地下にトンネルを掘って生活している。そのため極端な高温や低温を好まない。夏場は風通しのよいできるだけ涼しい環境、冬場はできるだけ温暖な環境(プレーリードッグは冬眠をしない)下で飼育するように心がける。このプレーリードッグやジリスの仲間は、地面に穴を掘れるような飼育環境を用意しなければ繁殖は難しいといわれている。そのため一般家庭での繁殖は、ほとんど望めないといっていいだろう。ただ、冬場から春先にかけての本来の繁殖期に、気が荒くなる傾向があるので、この時期の彼らの取り扱いには十分注意すること。
ペットとしての飼育の歴史が比較的浅いため、病気に対する予防や治療方法も完全に確立されていないのが現状といえるかもしれない。したがって、普段からできるだけ清潔で快適な飼育環境を用意してやることにより、少しでも病気の発生を予防することに努めるようにする。また万が一病気になってしまった時は、速やかに獣医師のところに連れて行くようにする。この時はエキゾチックアニマルの診療を掲げている動物病院を選ぶと、より安心できるだろう。