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ペット情報総合サイトPETPET-小動物図鑑【リス】シマリス

動物百科事典

小動物 リス

シマリス
シマリス
解説

背中の縞が愛らしいリスの仲間で、日本にもエゾシマリスという亜種が北海道に分布している。ただしエゾシマリスは飼育することが禁止されているので、ペットとして流通しているのは、朝鮮に棲息するチョウセンシマリスか、中国に住むチュウゴクシマリスという亜種である(最近ではチョウセンシマリスも輸入が禁止されている)。半地上性のリスで、巣は地面に穴を掘って作る。秋になると、大量の木の実や種子を巣の中に蓄え冬眠する。

飼育器具

シマリスなどのリスの仲間は、小型とはいえとても活発なので、ケージ(飼育容器)もそれなりの大きさのものを用意しなければならない。最低でも50cm四方の物を用意したいところだ。ケージの底に金網がある場合には、これをはずしてリスが足を取られたりすることがないようにしてやる。また、底床にペットシーツや新聞紙などを敷いておけば掃除が楽で、常に清潔に保つことができるようになる。餌入れはケージに付属している取りつけタイプのものか、十分な重量がありひっくり返りにくい陶器性のものにする。吸水器は衛生面を考えれば、ボトルタイプのものが断然お勧めだ。リスにトイレをしつけるのはかなり困難なので、トイレは特に用意する必要はないだろう。
ケージの中に巣箱があるとリスたちの休息場所となるため、落ちついて暮らすことができるだろう。巣箱は専用のものでなくてもかまわず、セキセイインコ用などの木製のもので代用することも可能だ。巣箱の中には干草を敷きつめておけば、リスたちが眠る際の保温に役立つ。巣箱は、通常はケージの中段以上の高い場所に設置するのが普通だが、シマリスの場合は自然下でも地下に穴を掘って暮らしている。そのため、シマリスを飼育する際には、巣箱はケージの底床に設置する。運動能力が豊富な動物なので、ケージの中に回し車などの遊具を入れておくと、リスたちが喜んでそれで遊ぶようになる。また齧歯目であるため、前歯が絶えず伸長していくので、それを防ぐ意味もかねて、適当な長さの木の枝を入れておくといいだろう。

エサ

主食には栄養面などを考えれば、専用フードが最適だ。現在では各メーカーから専用フードが発売されているので、その中から好みのものを選んで与えればいいだろう。副食として種子類や穀物を与えるのはかまわないが、あくまでも副食であることを忘れずに。シマリスといえばヒマワリの種というイメージがあるが、脂肪分の含有量が多いため、大量に与えることはお勧めできない。むしろドングリのほうが、低脂肪である。季節によっては公園や山で、ドングリを集めてきて与えるのもいいだろう。また煮干(低塩のもの)やゆで卵などの動物性タンパク質も適量与えると、健康管理に役立つだろう。噛歯目の小動物に共通することだが、ネギやニラ、ニンニクのたぐいを絶対に与えないようにすること。餌と飲料水は毎日新しいものと交換するようにし、常に新鮮なものを与えるように心がける。

健康管理

餌と水を毎日取り替えることは当然として、それ以外にもケージの底に敷いた新聞紙の交換など、簡単なケージの掃除をこまめに行うようにする。リスの仲間は、巣箱の中に餌を貯蔵する習性がある。この際、ドングリやヒマワリなどの種子類なら腐ることもないのでそのままにしておいてもかまわない。あまり頻繁に巣箱の中を交換すると、かえってリスにストレスを与える原因となる。せいぜい2週間から月に1度くらいの頻度で、よいだろう。やむをえずリスを手で捕まえるときには、決して尻尾をつかまないようにする必要がある。リスたちの尻尾は、自衛の目的から簡単にちぎれてしまう恐れがあるからだ。幼体から飼育していれば、リスたちも飼い主に慣れてくる。しかし個体差もあり、すべてのリスが手乗りになるわけでもない。リスを迎えいれたら、数日間はできるだけ静かにしてやり、新しい飼育環境に慣らすようにする。
リスが飼育環境に十分なれたようなら、ケージの金網越しにヒマワリの種などリスの好物を少量与え、少しずつ飼育者に馴らしていく。ケージに近づいた時に、餌をもらいに近寄ってくるようになれば、かなりなれた証拠だ。リスが十分になれてきたとわかったら、部屋のドアや窓などをしっかりと閉め脱走できないことを確認したうえで、リスをケージの外に出してみよう。この時、ハムスターのように手でそっとつかんで取り出すのではなく、ケージの扉を開け、りスの好物を手のひらの上に乗せておき、リスが自分からケージの外に出てくるようにしたほうが、リスに無用の警戒心を抱かせることがない。

その他

リスにはたくさんの種類がおり、温かい地方に生息しているリスは冬眠をしないが、シマリスなどの冬の寒さが厳しい場所に分布するリスの仲間は冬眠をする。ただし室内での飼育の場合は、冬眠をしないことがほとんどだ。この際注意しなければならないのは、普段は暖房により温かい環境が、夜間や飼い主の外出時に急激に寒くなるようなケースである。この場合寒くなる度に、リスが冬眠状態になってしまう。これにより冬眠と目覚めを交互に繰り返し、結果的に体調を崩す原因になる。室内飼いで冬眠をさせないのであれば、室内は常に暖かくしてあげたい。一方で日本の夏の蒸し暑さには、北方系のリスは抵抗力がない。夏の間は、風通しの良いできるだけ涼しい場所に、ケージを置いてやるよう心がけたい。
リスの仲間はペアの組み合わせが難しく、ハムスターのように繁殖は簡単ではない。特にペアリングの際に、オスメスが激しく争うことも少なくない。繁殖目的でペアを一緒にする際は、常に飼育者の目が届く場所にケージを置き、少しでもペアが争う様子をみせたときは、すぐに隔離するようにしたい。種類によって繁殖期は違ってくるが、シマリスの場合は春に発情期を迎える(ただし、室内飼育で冬眠をさせない場合は、12月くらいから発情期を迎えることがある)。発情期には普段と違うキィッキィッと聞こえる鳴き声を盛んにあげるようになる。妊娠したメスはオスを邪魔者扱いするようになるので、そうした行動が観察された時点で、オスは別のケージに移します。
妊娠期間は1ヵ月前後で、その期間中はできるだけ静かな環境下にメスをおき、ストレスを与えないようにする。この時期にメスの体に触れたり、巣箱の中を覗き込んだりすることは厳禁である。また妊娠中のメスには、煮干やゆで卵といった動物性タンパクを普段より多めに与え、十分な栄養をつけさせてやりたい。シマリスの場合は1回の出産で、4〜5頭の子供を産む。前日までケージの中を動き回っていた母リスが、巣箱の中に閉じこもって出てこなくなったなら、出産したと考えていいだろう。この時期は妊娠期間中以上に、メスにストレスを与えないようにしたい。最悪の場合、育児放棄をしてしまうことさえあるからだ。子供は生後2ヵ月もすれば巣箱から出てくるようになるので、その時点で母リスから分けてやる。
リスの仲間は世界中に分布しているので、それぞれのリスによって好む飼育環境は様々だ。そのリスに合った飼育環境を用意してやらないと、体調を崩し病気にかかりやすくなる。リスのかかる主な病気には風邪や皮膚病、下痢、くる病などがある。少しでもリスの調子がおかしいと思ったら、速やかにエキゾチックアニマルの診療をできる獣医さ師の所に連れて行きたい。たった1日診察を受けるのが遅れただけで、致命的なダメージを受けてしまうことがよくあるからだ。