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動物愛護週間について考えてみました。
ペットといっしょに考えよう【いのち輝け人と動物の愛の輪で】写真
いのち輝け人と動物の愛の輪で
毎年のことなのですが、夏の甲子園全国高等学校野球選手権大会が終わる頃になると、行く夏を惜しみ始め、ほどなく彼岸花が咲き始めると秋もたけなわを実感し、いよいよ動物愛護週間(9月20日〜26日)となります。

皆様よーくご存知(?)のように、「動物の愛護および管理に関する法律」(以下「動物愛護管理法」という。)の第4条は“ひろく国民の間に命あるものである動物の愛護と適正な飼養についての関心と理解を深めるようにするため、動物愛護週間を設ける”と定めています。これは、俗に流布されている「犬の日(11月1日)」、「猫の日(2月22日)」等の語呂合わせの記念日とはひと味もふた味も異なり、まさに正真正銘の法律で、しかも、世界各国の動物に関する法律の中でも例のない条項なのです。
しかし、果たしてこれは誇れることなのでしょうか。改めて考えてみますと、法律の制定(1973年)以来すでに28年が経過しているにもかかわらず、まるで空念仏のように同じお題目を唱えざるを得ない日本の動物愛護の現状を鑑みると、内心じくじたるものがあります。もとより、社会規範としての法律が制定されるには、それなりの背景がある訳で、こと動物愛護と適正な飼養については残念ながら未だに途上中といえるかもしれません。
一方、欧米の動物愛護先進諸国においては、人と動物の長い関わりの中で、これらのことは敢えて法律に明記せずとも極めて当然のこととして社会全体の認識がなされているのでしょう。因みに、英国では「動物保護法」が制定(1811年)されて以来190年の実績を持ち、歴史・風土の差を痛感しているところです。一朝一夕に追いつくことは容易ではありませんが、ならば方法の是非はともかくとして、100歩譲ればわが国なりのオリジナリティを地道に推進することも肝要かもしれません。ともすると、国民性の違いなのでしょうか、欧米の法律における虐待防止に対する激しい理論的な主張にはどうしても馴染みづらい点もあり、“動物を理解して可愛がりましょう”式のどちらかと言えば心情に訴える運動の進め方が中心となっているからです。
さて、それでは今年度の動物愛護週間中央行事「動物愛護ふれあいフェスティバル」をご紹介いたします。昨年12月に改正された「動物愛護管理法」施行後における最初の行事であり、また省庁再編成により所管が総理府から環境庁に変わったこともあり、人と動物との共生社会に向けた新たな展開をめざし、同法の基本原則を詠い込んだ“いのち輝け人と動物の愛の輪で”のスローガンのもとに以下のように実施されます。
*日時:9月22日(土)11:00〜16:30、23日(日)10:30〜16:00
*場所:上野恩賜公園内(水上音楽堂・不忍池畔・上野動物園)
*行事:小雨決行(雨天設備のある水上音楽堂における行事は全て実施)
特に、「動物愛護管理法」の主旨に基づいた内容としては、上野動物園を中心とした小動物との触れ合いコーナー、適正飼養の基本となるしつけ教室及びマイクロチップの解説等が予定されています。その他、楽しい行事がいっぱい。是非ともご家族お揃いでお出掛け下さい。入場無料。

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