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ごみを捨てるな
明けましておめでとうございます。

「今年こそは!」と心新たに張り切っておられる皆様に、いきなり冷水を降りかけるような小言で恐縮ですが、これが怒らずにいられますか?。


まあ聞いて(読んで)ください。
人並みに年末・年始の休暇が取れたお陰で、連日にわたり朝、昼、晩と特別メニューで愛犬との散歩を楽しんだ。もちろんアイツ(オス4.5才・体重34kg)も大喜びだった。

ところが、まさに元旦の朝、散歩コースで初めて異変に気が付いた。そこは、市が保護樹林に指定した雑木林でいつもならルンルン気分で枯葉を踏み締めながら歩いているのだが、広い林のアチコチに妙に気になる白いビニール袋が多数にわたり散在しているのだ。中の一つを開封すると、案の定、中味は使い終えたワックス等のカー用品やガソリンスタンドの広告チラシ、領収書がぎっちりと入っている。他は点検するまでもない。そう言えば大晦日に通りかかった際に、隣の駐車場では比較的若いオーナーたちが愛車に磨きをかけていたっけ…。

たかがその位のことで、いい年をした大人が情緒ぶってと言われそうだが、大量消費や大量廃棄の時代は終わった。21世紀のキーワードは「環境保全」と信じて疑わないし、そのために多くの人々が身近な自然生態系を大切にすることを願っているからだ。そこにはキジバトをはじめシジュウカラ、コゲラ、ヒヨドリが多数生息しているし、なによりも新緑や紅葉の美しさでどれほど心をなごませてくれていることか。

同様に、拙宅のある住宅地は区画の半分以上が広い茶畑で、そこは片側一車線の国道に面しているのだが、町内会では年に数回の空缶などのゴミ拾いを実施しているにも係わらず、やはりこの時期になると一挙に畑がゴミで荒されるのが常である。小さな交差点で信号待ちをする間に窓外に投げ捨てるのであろう。こんな無作法を目の当たりにする同乗者(恋人や子供たち)はどんな目で見ているのか、その悪影響は計り知れない。

“やりたくても、やってはいけないこと”や“やりたくなくても、やらなければならないこと”をきちんと理解し実践することが、当然な人の倫(モラル)であり心豊かに生きる術と考えるのだが如何なものであろう。ゴミの始末ひとつ満足にできず街をよごす輩たちの神経が理解できない。怒り心頭に発する所以である。

一人ひとりが、自分の行動に責任を持ち、生き方を大切にしなければならない。犬のフン公害など、人と動物の共生を掲げる動物愛護の基本もまた然りである。

財団法人日本動物愛護協会理事会田保彦

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