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ペットといっしょに考えよう【習慣と習性?】写真
習慣と習性?
ご存じのように、英国では「犬は人類最良の友である」と公言されるほどに、国民の犬好きは有名です。

どうして、英国にいる日本犬はあんなにお利口なの?と感心していた日本人観光客のエピソードもありますが、確かに電車内、レストラン、公園等で見かける犬たちの光景には大きなカルチャーショックを受けます。それは犬の習性(習慣によってつくられた特性)を熟知し、実に見事にしつけが行きとどいているからです。アイツ(7才・37Kg)との関わりも、そのレベルまで到達したいのですが、まだまだ及びません。

それにしても「習慣」(日常の決りきった行為=行動パターン)とはおそろしいものです。その是非によっては、第2の天性となったり、また身の破滅を招いたりします。目下、ありふれた習慣を変えるということが、如何に難しいことであるかを実感している最中なのです。

例えば、アイツの場合、初冬になり思うところがあって、庭にある小屋の位置をわずかに移動いたしました。結果として、時たま排便・排尿をしていた場所がコンクリートに変わった訳ですが、途端に散歩以外では大小便をしなくなってしまいました。「親の心子知らず」で、習慣の場を変えられたことで戸惑いを覚えたのかもしれません。

一方、親の方も然りです。長年にわたる規則正しい不摂生(?)のお陰で、この年まですこぶる元気に過ごしてきましたが、そろそろ自重を促されても容易に生活習慣が変えられないのです。むしろ、どこかに病でも得れば、一病息災を心掛けるのかもしれません。いずれもが、習慣に流され易い未熟な親子なのでしょう。

古来、犬は飼い主の性格や習慣に左右され似てくると言われます。まさに、元気でガっつく点だけはソックリなのですが、今年の様々な付き合いに反省をこめながら、来年こそはより成熟した共生をめざし、一歩でも英国に近づけるよう計を立てるつもりです。そう言えば、アイツの遠い祖先は英国なのだから、やればできるかも!?

一年間、ご愛読ありがとうございました。

財団法人日本動物愛護協会理事・事務局長会田保彦

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