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練習はウソをつかない
ペットといっしょに考えよう【日々の努力が大事】写真
日々の努力が大事
この夏は、記録的な灼熱地獄でしたが、スポーツでも熱かった。

高校野球は、真紅の大優勝旗が史上初めて津軽海峡を渡り、オリンピックはメダルラッシュに湧きました。そして、真夏の感動が去ると一転して暑さも峠を越えたかのように涼しくなり、どうやらアイツ(7才・37Kg)も少しずつ息を吹き返してきました。


ところで、甲子園でもアテネでもそうでしたが、何気無く耳を傾けていると勝者やその指導者からはしばしば「練習はウソをつかない」とのコメントが発せられていました。日頃の練習が如何に大事か、どれだけ頑張ったか、それこそが栄冠の近道であるとの意ですが、まさに至言と理解しています。かって、白球を追い求め、試合で負ける度に練習不足を後悔し、未だに夢にまで見るありさまの苦い思い出がよみがえってきますが、本来のスポーツとはそれが原点であり醍醐味でもあるのでしょう。

練習とは違いますが、日頃の努力については動物のケアにも当てはまりそうです。例えば、防災月間も間近ですが、緊急災害時における動物救護策も然りなのです。イザ、不測の事態に直面しても、畜犬登録を済ませて鑑札を携行し、必要なしつけ訓練を受け、不妊手術を施し、ワクチネーションがしてあれば被災を免れる可能性はグ−ンと高まります。要は、どれも飼い主の当然の責務であり、平素のケアが大事だと言うわけです。同様に、親バカで恐縮ですがアイツを例にあげますと、いささかな取り柄と言えば、それは毛並みの艶がすこぶる良くて、いつも犬種特性であるゴールド色が輝いていることです。外飼いでシャンプーも滅多にしないのですが、日課として二種類のブラシと両目櫛によるブラッシングを欠かしたことはありません。もとより美観のためではなく、健康チェックの一環であり、外部寄生虫の予防のためのことでもありましたが、結果として満足しているところです。散歩仲間の中には、室内飼いで毎日のように入浴させている飼い主がいます。確かに清潔かもしれませんが、若犬のわりに毛の艶がなく神経質なことが気になります。

台風の余波のせいか、湿度が高く雨模様の日が続きます。こんな時には乾いたボロタオルが真っ黒になるほどにアイツの身体をごしごしこすりますが、目をとじウットリしているかと思いきや、いきなりデカイ顔を向けてキスを求めてきたり油断も隙もありません。それでも「毎日のケアはウソをつかない」と信じ、これからも飼い主としてアイツの健康と安全に精一杯の留意をしていきたいと念じています。

財団法人日本動物愛護協会理事・事務局長会田保彦

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