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君がいてよかった
ペットといっしょに考えよう【君がいてよかった】写真
君がいてよかった
あけましておめでとうございます。お年玉と言っては我田引水ですが、HP閲覧の皆様にトピックスをご案内申し上げます。

実は、旧年末の12月24日にNHK出版より「君がいてよかった」と言うタイトルで、犬との思い出・ふれあいを綴った素敵な本が発刊(定価¥1,200円)されました。これは、本協会が昨年夏に主催した動物愛護エッセイ募集企画の中から優秀と認められた40作品を集大成したもので、動物愛護精神を広く普及徹底し、人と動物とが共生できる社会の実現をめざすための道標(みちしるべ)となることを目的としたものです。幸い、主務官庁である環境省の後援と法人会員である旭化成ホームズ(株)の協賛を得ることができ、予想を遥かに上回る1029点という作品が寄せられました。これまでも、動物に関する文学作品コンクールではいくつかの審査会で末席をつとめたことがありましたが、第二次審査にも係わらずこんなに泣かされたことはありませんでした。いずれ劣らぬ力作ばかりで順位付けもままならず、どの誌面からも人と犬の姿が彷彿として浮かび上がり、ひとごとではありませんでした。最終審査は委員長の椎名誠先生に委ねましたが、改めて犬の持つ大きな存在感に魅せらた次第です。

思い返せば、生来の犬好きが高じて動物文学を読み漁り、特にはジャック・ロンドンの「白い牙」や戸川幸夫の「高安犬物語」等に大きな影響を受けてきました。今、いささかではありますが動物愛護の普及事業に奉職し、アイツ(7才・38Kg)をパートナーとして生活の潤いを分かち合えている契機は、すべてここが原点だったと認識しています。ただし、同じコンパニオンアニマルの猫と比較し、殊更に犬を礼賛することは本意ではありません。あくまでも人それぞれの好みですが動物の視点に立てば、犬は飼い主をリーダーとみなして接するのにたいして、猫は飼い主を母親としてみているとも言われているからです。次回には、猫との思い出・ふれあいを募集すれば違いが分かるかも知れません。

毎朝、背広を着て鞄を持つとシュンとして小屋にうずくまるアイツですが、ユックリ朝寝をしてくつろいでいようものなら大変です。家の中の足音を察知して追いかけ回してきますが、デカイ子分を持つリーダーの気分も満更ではありません。正月休みはアイツとの付き合いで明け暮れそうですが、せめて動物ファンの皆様には、コタツでみかんでもむきながら「君がいてよかった」のご一読をお勧めいたします。感動すること請け合いです。

今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

財団法人日本動物愛護協会理事・事務局長会田保彦

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