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犬ぞりのルーツ!?
犬ぞりのルーツ!?
「黒姫高原犬ぞり大会」(長野県)
リメイクされた今話題のあのドラマにちなみ、今回は犬ぞりのルーツを探ってみます。

 犬ぞりは北極圏にすむイヌイットが移動や物を運ぶ手段として使用したのが始まりです。その後、厳寒の地に住む人々や極地探検に出る冒険者の重要な交通手段となりました。 1860年代、アラスカのゴールドラッシュでは、人間と犬が力を合わせてアラスカからカナダへ寒さの中砂金を運びました。こうして厳寒地での交通や物資輸送に不可欠なものとして犬ゾリが発展する一方、家で犬を飼い始めた子供たちの間で遊びとしての犬ぞりレースが行われるようになったのが、今日の犬ぞりレースの始まりといえます。  日本では1955年、第一次南極観測越冬隊が結成された時に、南極での物資輸送手段として初めて犬ぞり隊が結成されました。犬ぞり隊には、粗食で力が強く特に寒さに耐えうる「樺太犬」が集められました。そして、冬の気候が非常に厳しくて南極によく似ているとされていた北海道の稚内市で1年間の訓練に耐え抜いた20頭が南極大陸の昭和基地に派遣されましたが、任務を遂行した後、アクシデントによって南極に置き去りになってしまいました。その中で、翌年まで生き永らえ奇跡の生還を果たした「タロ・ジロ」の話は知る人も多いでしょう。  現在行われている犬ぞりレースで、世界一距離の長いレースが『ユーコンクエスト国際犬ぞりレース』です。カナダのホワイトホースからアメリカアラスカ州のフェアバンクスまで、1600kmもの距離を11日ほどかけて疾走します。この道のりは、ゴールドラッシュの時代の犬たちが通った同じルートなのです。  日本で行われているものは10km以下のレースがほとんどですが、毎年数多くの大会が開催されています。犬を飼っていない人や、子供や室内犬も参加できる大会もあります。マッシャーと犬が一体となってダイナッミックに雪上を駆ける様子を観戦して、犬ゾリの魅力を知る人もどんどん増えています。  参加するもよし、観戦するもよし、ということで、気軽に冬のアウトドアの楽しみとして犬ぞり大会に足を運んでみてはいかがでしょうか。

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