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ウサギの名前がついたワラビーは、体もノウサギ色だった。
ウサギの名前がついたワラビーは、体もノウサギ色だった。
かつてオーストラリア南東部に生息していたという、その名も“ウサギワラビー”。地上性の小型のワラビーで、かつては草原に普通に暮らしていた有袋類だったという。小型で耳が長く、ノウサギ色をしていたところからついた名前かも知れない。しかしやはりワラビーの仲間に属すため、尾は長く、カンガルーの体つきをしている。日中は草むらで眠って過ごし、夜になると出てきて草を食べていた。その様子はウサギに似ていたようである。そんな彼らだが、やはり人による生息地の開発と、外敵の侵入によって絶滅に追い込まれたようである。

体長約50cm。ウサギをひと回り大きくしたような体つきをしたワラビーが、このウサギワラビーである。小型でウサギのように耳が長く、体色の地色もノウサギ色をしていた。ウサギに似ているとはいえ、そこはワラビーのこと。尾が長くカンガルーのような形をしていた。ちょっと出合ってみたくなるような動物だが、実はもうこの地球上にはいないようだ。どうしてもこういった動物の絶滅の話題になってしまうが、現実であるからいたしかたない。そもそもこのウサギワラビー、オーストラリア南東部に分布していた有袋類とされている。今日生息するワラビーなどと同様、地上性で草原で普通に暮らしていた。日中は草むらで眠って過ごし、夜になると草を食べるという暮らし振りをしていたという。このあたりもウサギに似ているといえるだろう。アナウサギの仲間は夜行性だし、食性も草やその根を食べる草食性の動物である。ワラビーの仲間だけにジャンプ力があり、ひと跳び3mにも達したという。このウサギワラビーを観察した人間によれば、頭の上を飛び越して逃げたという話も残っているようである。50cmそこそこの動物であるから、驚くほどの跳躍力だといえるだろう。ここで驚いたことにウサギワラビーがいれば、ネズミカンガルーといる動物がいるというから面白い。何種類かが知られているようだが、こちらはさらに小さく、体長は40cm程度。やはり夜行性で、驚くと2m近いジャンプをみせるという。さてウサギワラビーだが、かつては川の間の平原で、普通に見られた有袋類だったという。それがまたたく間といっていいほど、急激に減少して絶滅してしまったようだ。原因はやはり環境の変化で、人々が移り住み、農地や牧場を作ったこと、また移入したキツネなどの生き物の存在も彼らにとっては脅威だった。畑を作ろうが牧場にしようが、普通に存在したウサギワラビーたちの姿に、当時の人々は絶滅など考えなかったようである。

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