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花の蜜を吸う鳥、ハチドリ。
花の蜜を吸う鳥、ハチドリ。
鳥類のなかでは、とても特殊だといえるのが、ハチドリである。

ハチドリは鳥の中でも非常に小型で、もっぱら花の蜜を吸うことで生活している。クチバシは細く長く、管のような長い舌を利用して花の蜜を吸っている。また昆虫やクモを捕食することで必要なタンパク質を補給するようだ。北米から南米に分布しており、その種類が多いのも特徴である。 ハチドリの名前があるように、飛翔する姿はまさに昆虫のようで、めまぐるしいスピードでつばさを動かすことで、ホバリング(空中に浮いた状態のままとどまる)をすることも可能である。素早くはばたく翼により、ハチが飛んでいるような羽音が聞こえる。その翼の動きたるや、1秒間に80回もはばたくことができるのだ。どうしてハチドリがはばたきながらその場に止まるホバリングが可能かというと、独特なつばさの動かし方と、並はずれたその運動能力によるらしい。体の構造もその運動に見合ったように変化しており、循環器官や呼吸器官も、この鳥の激しい運動量を支えるために発達している。そしてそうした器官を支える意味でも、豊富な花の蜜が必要になった。  花といえば自然が豊富なところであれば、どこにでもありそうなものだが、必要量の確保は彼らが暮らす上で絶対条件となる。こうした偏食をする生物は、餌が十分に確保できていれば問題はないが、ひと度それが何らかの影響で根絶やしになったりしようものなら、案外もろい面をもっているのである。

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