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「一富士、二タカ、三なすび」。
「一富士、二タカ、三なすび」。
新年最初にみた夢を「初夢」といいますね。

新年最初にみた夢を「初夢」といい、昔はその夢の内容で吉凶を占ったといいます。特に「一富士、二タカ、三なすび」という言葉があり、この三つが出てくる夢は、特に縁起がいいとされています。この言葉の起源は「徳川家康が好きだったもの」や「駿河の国(現在の静岡県)の名物」、「語呂合わせ」など諸説が言われていますが、江戸時代の初期にはすでにこの言葉が定着していたようす。  富士はご存知のとおり浮世絵などに多々描かれ、江戸城には鷹狩用のタカを飼うために鷹坊が設置され、なすの温室栽培が始まったのも江戸時代でした。当時の人々には、どれもとてもなじみの深いものたちだったのでしょう。そんな「一富士、二タカ、三なすび」のうち、現在もっとも私たちになじみが薄くなってしまったのが、タカではないでしょうか。  タカはその種類の多くが肉食で、ハンターとして非常に優れた機能を備えています。獲物を捕らえるための太く大きな脚に、肉を裂く鋭いクチバシ、上空を旋回しながらも地面を這うネズミをしっかりと捉えることができる視力を持っています。昔は里山などでタカの姿を見ることがありましたが、近年は開発などによってタカの生息地が減少し、タカの姿そのものを目にすることが少なくなってしまいました。ところが、最近になってタカのなかでも特に大型のオオタカが、都市部にも巣を作っていることが確認されました。オオタカの餌となるカラスやハトが、都市部で増えているためではないかと考えられています。  「一富士、二タカ、三なすび」では、羽ばたくことなく気流をつかんで上昇していくタカは、“機運上昇”の意味があると言われています。もしも、彼らが都市部での生活にうまく順応することができたら、大空を優雅に上昇していくタカの姿が、当たり前のようになる日がくるのかもしれませんね。

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