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「マタマタ」という名前の亀。
「マタマタ」という名前の亀。
南米北部から中部にかけて分布しているカメの1種、マタマタ。奇妙な名前と共にそのユニークな姿は、おそらく1度見たら忘れることはないだろう。

 その特異な姿から、ペットとしての人気も高いカメの1種がマタマタである。普通、カメといえばどちらかといえば丸っこい頭をしているが、このカメの場合、頭を上からそれを見ると三角形ともひし形ともいえないような、特異な形をしている。そのため1度その特徴をみれば、他の種類のカメと間違えることはないだろう。  南米に分布するヘビクビガメの仲間で、甲羅の形や色彩から、二つのタイプに分けられている。通常は川や沼地などの流れのよどんだようなところに生息し、もっぱら水中で生活していて、動くこともない。さらに甲羅などには藻も付着しやすいようで、生息環境では周囲の状態に紛れるのがうまい。ヘビクビガメの仲間らしく首の部分はよく伸び、頭の先端についたシュノーケルのような管状の鼻を水面に出して呼吸している。この首は、他のヘビクビガメの仲間同様まっすぐに引っ込めることができないため、左右に折りたたむようにしながら甲羅の中へと収納される。泳ぎはあまり達者とはいえず、首の部分にある房状の突起に誘われて近寄ってきたような魚などを待ち伏せして、大きな口を一気に開いて水もろとも獲物を食べる、肉食性のカメだ。  普段はもっぱら水中で暮らすが繁殖時には陸上に上がり、夏水際に10から30個程度の卵を生みつけることが知られている。ペットとしてペットショップなどでも取り扱われているが、最大で40cmを越える大きさになることをふまえた上で、飼育をするべきカメだといえるだろう。  「マタマタ」という名前はその響き自体もおもしろいが、これは現地の先住民の言葉で、皮膚のことを意味するようだ。おそらく特徴的なその皮膚からきているのではないだろうか?

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