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ボルネオで発見された、新種のゾウ。
ボルネオで発見された、新種のゾウ。
最近の飛躍的な科学の進歩に、生物の遺伝情報DNA解析技術の発達である。その結果として種の判別が、さらに確実になったともいえる。ボルネオ島に生息する小型のアジアゾウが、新たに新種として発表された。方法としてはそのゾウのフンを集めて大学に依頼し、DNAを判定、近隣国に分布するアジアゾウのものと比較するという方法だったようである。その結果周辺諸国にすむアジアゾウとは、かなり古い時代に分かれた種類という結論がだされたようだ。技術の進歩に伴う新種の発見。今の時代に大型の哺乳類の新種がみつかったというのには、そうした背景があったのである。

ゾウといえば、いわずと知れた陸上で一番大きな動物である。動物園でも人気のある動物のひとつであり、これは彼らの姿が比較的よく観察できるためということからもきているのだろう。アフリカにアフリカゾウ、アジアにはアジアゾウが分布しているのは、広く知られたところだ。このうちアジアゾウはいくつかの種類が知られており、使役に使われるなど人とともに暮らしてきたことでもよく知られている。特にインドゾウの名前で呼ばれる種類は、アジアゾウの中でも生息数で約半数をしめている。ほかにセイロンゾウ、スマトラゾウ、マレーゾウと呼ばれる種類がいて、それらをまとめた総称がアジアゾウというわけだ。一般にアフリカゾウはサバンナのような開けたところで暮らしているが、野生のアジアゾウに関しては森林地帯に生息するため、人々とのつながりが深い割にはその生態がはっきりとしていない部分があるようだ。大型のメスを中心にした群れを作って移動しながら餌をとることが知られており、草食性で親では1日150キログラムの餌を食べるといわれる。そしてごく最近になって新種のゾウがみつかってニュースになった。ボルネオ島でのことのようである。小型で温和な種類といわれており、世界自然基金(WWF)によって発表されたものだ。採取したゾウの糞を大学に委託し、DNA判定の結果近隣似生息しているアジアゾウとは、かなり以前の段階で分かれたものと判断されたようだ。地球が狭くなったといわれている現在、哺乳類の新種の発見は非常に珍しいものといえるだろう。また今後の動物学では、DNAという存在がかなりのキーになることは明らかだといえるだろう。

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