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頭を下にして暮らす熱帯魚
頭を下にして暮らす熱帯魚
熱帯魚の中には天邪鬼な魚も多い。今回紹介するキロダスという魚もそのひとつ。

 古くからの熱帯魚ファンにはおなじみの魚だが、一般的な魚と違って頭を下、尾を上にしながら泳ぐという変わり者である。  全長10センチメートルほどになり、写真からもわかるように全身は銀色で、口元から尾ビレのつけ根まで黒いストライプが入るほか、特徴的な黒い斑点模様が入る。ギアナ、アマゾン川上流、オリノコ川に生息する魚だ。  英名もまさにヘッドスタンダー。実はそうした名前のつく魚は、熱帯魚の中にはいくつかが存在する。グラスヘッドスタンダーやアブラミテスといったカラシン科の魚たちである。おそらくは自らが餌とならないため、あるいは餌を効率よく食べるために身についた習性だと想像できるが、実際のところは十分には研究はされていないように思える。  キロダスに関しては性質もおとなしいとされているが、同じヘッドスタンダーの習性をもつアブラミテスでは、この仲間の中でもかなりその性質が荒いことで知られている。実際に最近では、ペットショップでも見かける機会が減った魚といえよう。このように熱帯魚として販売されている魚にもかなりの流行のようなものもあり、定番として定着している魚に関していえば、いろいろな意味で人気があるということを示しているといえるだろう。 頭を下にして泳ぐ魚が存在する一方で、頭をやや上向きにしている魚もいる。ペンギンのニックネームで親しまれるサンタマリアやペンシルフィッシュなどである。これもまた何でそうした習性が身についたのかは明らかではないようだ。  もっとも当の魚たちにとっては、それで不都合がないからその習性をもっているのだろうが。

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