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赤ら顔の奥アマゾンの長老、ハゲウアカリ。
赤ら顔の奥アマゾンの長老、ハゲウアカリ。
禿げ上がった赤い顔に、蓑のような被毛。1度その姿をみたら忘れないほどのインパクトをもったいでたちの、ハゲウアカリだ。

 雨季と乾季を繰り返しながら、多様な生き物たちにそれぞれの棲みかを提供しているアマゾン河。膨大な量の水は雨季には通常の流域から溢れ出し、熱帯雨林をも浸水させる勢いである。こうして誕生した森、浸水森に暮らす霊長類のひとつがハゲウアカリだ。  とにかく特筆すべきはその容姿である。禿げ上がった頭、まっかな顔、蓑ともマントともつかない全身を覆う被毛をもつ。どことなく全身が毛むくじゃらの、禿げ上がったおじいさんを思わせる姿だ。同じオマキザルの仲間のホエザルなどとともに高い樹幹で暮らし、主に果実などを餌にしている。ものを噛む顎の力も強く、熟していない果実なども苦もなく食べられるようだ。常に樹上で暮らしており、地上に降りてくることはめったにない。大半の時間は餌を食べることと、生息地内での移動に使われている。数頭程度の群れを作って行動しているが、これは常に決まったメンバーというわけでもないらしい。オマキザルの仲間は、主に中米から南米にかけて分布している。そして尾をものに巻きつけることができるのも、その特徴といえるだろう。しかしハゲウアカリは尾でものをつかむという技はもたない。実はハゲウアカリたちの尾は、オマキザルの仲間の中でも短いたのだ。  その生息地が局所的なためもあってか、彼らの習性に関しては不明な点もまだまだ多いようである。いずれのグループも絶滅の恐れのある動物に指定されており、現地では環境保護区も設けられ保護されている。

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