シジュウカラのヒナたち |
|
写真はシジュウガラのヒナたちですが、シジュウガラはこのシーズンに平均2回産卵してヒナたちを巣立ちさせます。中には3回も産卵・子育てをする働き者の親鳥もいます。
人工的に巣箱を用意して子育てに利用させる場合は、2月下旬から3月中旬にかけて巣箱を置きます。(越冬のための避難場所としても活用させる場合は、11月から置いておく事もあります。)
このとき、野鳥はできるだけ環境条件の整った巣箱を選んで営巣を始めるのですが、用意した巣箱を野鳥が利用してくれなかったからといって、あきらめる必要はありません。1回目の子育てが終わってヒナたちが巣立ちすると、親鳥たちは2回目の営巣と子育てのために適した巣となる場所を探し始めます。おもしろいことに、1回目に利用した巣は2回目の巣には利用しないのです。そして、親鳥が2回目の巣を選ぶときは、1回目より若干環境条件が悪いところでも営巣をしてくれるのです。つまり、4月上旬から中旬くらいまでは、用意した巣箱に営巣をしてもらうチャンスがあるのです。
巣箱を置くときの注意点は、巣箱の大きさやデザイン、巣穴の大きさと巣穴の位置、置く場所や環境、巣箱の素材などに注意をしなくてはいけません。また、木々を破壊したりしない注意も必要です。5月になると、今年巣立ちした若鳥たちが元気いっぱいにさえずり、飛び回る季節となります。 |