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「オカピ」とは、森の馬。
「オカピ」とは、森の馬。
キリンと共通の祖先をもつ動物に、オカピがいる。発見当初彼らは馬の仲間とされたが、その特徴から実はキリンの仲間であることが判明した。20世紀最初の大型哺乳類の発見として、当時はかなりのセンセーションを巻き起こしたようである。彼らの独特の四肢の模様は森林に紛れる効果とともに、子供にとっては母親を認識するための役割があるとも考えられている。キリンの仲間のオカピだが、その名前は現地人の言葉で「森の馬」を意味するようだ。

1901年の発見当初、このオカピは馬の仲間とされていた。確かにその体つきは馬に似ているし、脚に入ったしま模様もシマウマのそれを彷彿とさせる。そして現地の人によってつけられたこのオカピという名前は、森の馬を意味するもののようだ。

オカピは実はキリンの仲間に含まれる。現生する地上の動物たちの中でもっとも背が高く、かつ首の長いのが特徴のキリンの仲間ということが、発見されて程なくして判明した。その証として両者には、皮膚で覆われた角がある。そして木の葉を食べるために長い舌が発達していることなどがあげられる。また頭部にはキリンの仲間で発達している網目状の毛細血管が発達しているのも、この両者を結びつける根拠になったようだ。同じ祖先をもつようで、オカピが祖先の体形からあまり変化していないのに対し、一方のキリンはあの背高のっぽの体形へと時間をかけて変化していった。

発見自体が1900年初頭と比較的新しく、それが大型の哺乳類だったため、当時は新種の発見ということでかなり大きな反響を呼んだとされている。それもそのはずオカピはキリンと違い、アフリカ大陸の中でもごく限られた地域にのみ生息していたからだった。その上個体数も少ないことが、彼らの発見を遅らさせた原因のようである。

主食はもっぱら木の葉で、キリンと同様の長い舌を使い自分の背より高い位置にあるものも食べられるといわれている。それをさらに発達させたのがキリンで、あのような長い首を獲得することにつながった。オカピはシマウマのような群れを作らない。単独もしくはペアで行動することが知られている。キリンがサバンナを活動の場とするのに対し、オカピは餌となる低木が茂った、比較的明るい森林を好んで活動することがいわれている。暗色の体に入った独特の白いしま模様だが、これが森林の中では彼らの姿を紛らわせるのに作用しているといわれている。また誕生した子供たちにとっては、母親を認識するサインとして機能しているようだ。

生息地が局所的な上その個体数も限定されているオカピたちだが、世界の動物園で飼育され、その種を守っていこうという試みもなされている。彼らの生息地の保護に加えて、しっかりとした彼らの管理が、今後の彼らの運命をになっているといっていいだろう。

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