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魚の衣替え。
魚の衣替え。
夏休みも後半戦に突入!海へ山へと出かけて、自然を満喫している人もきっと多いだろう。そこで豆知識でもきれいな海の魚の話を。

 写真はタテジマキンチャクダイの成魚の顔のアップ。ちょうどサングラスのように眼の部分を覆う模様と、青と黄色の縦縞模様が特徴のキンチャクダイの仲間だ。  このキンチャクダイ、幼魚ではまったく体色が違う。紺をベースに複雑な白い縞模様が体じゅうに入っているのだ。それが体の後半部で渦巻き模様をみせることから、俗にウズマキとも呼ばれている。この模様は成長にしたがって変化して、やがては成魚の模様へと変貌する。こうした色変わり、この仲間では多くで見られる現象で、類似した種類ではその幼魚の斑紋も似ている点も面白い。  一般にサンゴ礁に暮らす魚には鮮やかな体色をもったものが多いが、その理由としては自分の存在を周囲に知らしめるのに適しているという考え方がある。派手な色彩をしていることで、外敵にとっては目立つ部分はあるが、繁殖をする際には相手を識別しやすい。そしてタテジマキンチャクダイの幼魚の場合は、縄張り意識の強い成魚のオスに対して「私はあなたにとって邪魔な存在ではありません」ということを、体色で表しているのかもしれない。  キンチャクダイの仲間は、マリンフィッシュ多しといえども、なかなか見ごたえのあるグループといえるだろう。

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