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ミルクを飲むヘビ?!
ミルクを飲むヘビ?!
ミルクヘビと呼ばれるヘビの仲間がいる。ミルクのように白いわけでも、ミルクのような白い液体を出すわけでもないのに、なぜか、ミルクヘビと呼ばれている。

 ミルクヘビは、ナミヘビ科に含まれる無毒な種類のヘビだ。ペットとしても人気の高いヘビの仲間で、海外では以前から好んで飼育されていた。これはひとえに彼らの色彩にあるようだ。赤、白、黒のバンドをもった種類が多く、そうしたカラーリングが彼らを魅力的なヘビにしている。  北アメリカ南部から中米に分布しているヘビで、1メートル前後になる種類である。地域によってその色彩が微妙に変化するため、コレクション性も高い。実は派手な彼らの色彩は、捕食者に対して警告になっていることが考えられている。カラーパターンが極めて類似した種類にサンゴヘビという種類があり、これがコブラ科の猛毒をもった種類なのである。警告色であるサンゴヘビの色彩を真似したのが、ミルクヘビの色彩パターンだと考えられているわけだ。  このミルクヘビだが、なぜ「ミルク」と名前がつけられたかというと、牛の乳を飲んでいると思われていたからだ。実際には牛小屋にある牛用の餌を狙って住み着いたネズミなどを食べに、牛小屋にやって来ていたのだ。そもそも捕食性のヘビ類がミルクを飲むというのは、どうにもイメージしづらい。とはいえしっかりと名前になってしまった。  余談だがホンソメワケベラという魚の名前、ホソソメワケベラと名づけるところを誤ったまま発表されたものだ。現在ではすっかりとその名前で定着しているが、その魚本来の特徴が反映されたものではないわけだ。もっとも当の生き物たちにとっては、どうでもいいことには違いないのであるが。

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