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長いお鼻(?)がゾウのよう、エレファントノーズ
長いお鼻(?)がゾウのよう、エレファントノーズ
黒っぽい体によく目立つ斑紋、そして何よりの特徴がなが〜く伸びた鼻。写真の魚はエレファントノーズ・フィッシュと呼ばれる観賞魚です。淡水魚の中でも、かなりユニークな姿をした体ではないでしょうか

 このエレファントノーズとは、象の鼻の意味で、その長く伸びた吻の特徴から名前がつけられました。モルミルスとも呼ばれているグループの、代表種といえる魚です。  このグループの魚たちが分布しているのは、いずれもアフリカ大陸を流れる河川などです。鼻は象のようですが、大きさは最大でも全長20センチ程度です。その特徴的な姿かたちから、一度みたら忘れられない魚ではないでしょうか。観賞魚としては古くから親しまれている種類で、日本にも熱帯魚飼育が根付いて以来、輸入されている魚です。グループとしての種類も豊富で、エレファント・ノーズの象の鼻を思わせる吻をもったものから、吻をまったくもたずにクジラを思わせる姿をしたホエールエレファント、スマートな体形がイルカを連想させるドルフィンエレファントなど、実に多彩です。また、エレファント・ノーズの吻は一見鼻のようですが、実は下あごが特化したもので、口は長い吻の上にあります。同じように吻が長くても、種類によっては口吻事態が長くなっているものもおり、バードビーク(鳥のクチバシ)とも呼ばれています。  この特徴的な長い吻は、泥の中にいる獲物を探すのに大変役立っています。長い吻を巧みに動かしながら、器用に獲物を捕食するのです。そして、コミカルな姿に加え、この仲間は独特な能力を備えている事でも知られています。体から弱い電気パルスを放って、磁場を作りながら周囲の様子を探る事ができるのです。これにより暗夜の水中であっても、濁った水中であっても、障害物などの存在を感じ取り、自在に回避して、何不自由なく泳ぐことができます。

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