短足の犬種が存在するのと同じように、足の短い猫も存在します。
日本で現在もっとも人気のある犬種、ダックスフンドの最大の特徴は、なによりもその短い足ではないでしょうか。また、近年人気の高いコーギーも短い足の犬種ですし、某靴メーカーのキャラクターにもなっているバセットハウンドも、短い足が魅力的な犬種です。
猫の種類のなかにも短い足の猫種が存在します。それが、マンチキン(マンチカン)とよばれている猫です。マンチキン(マンチカン)は、1980年代にアメリカのルイジアナ州で発見された、1匹の足の短い猫をルーツとしています。そしてその猫の生んだ仔猫たちのなかに、足の短い猫がいたことから、猫種としての作出がはじまりました。一匹の猫から猫種を作出しようとすると、どうしても近親交配の問題は避けられません。そこで、作出の過程で様々な猫種の血が加えられることとなりました。このことから、マンチキン(マンチカン)には毛色や毛の長さ、顔や耳のかたちなど、様々なタイプが誕生することになったのです。そのため、猫種としての定義があいまいで、猫種団体によっては、猫種として認定できないとしている向きもあるようです。
犬種のように、目的があって足が短いものに改良されたわけではないので、運動に関して不都合があるように思えるかもしれませんが、運動量は普通のプロポーションをもった猫に劣りませんし、ジャンプだってできます。
このマンチキン(マンチカン)と言う名前、由来は映画や小説などでおなじみの「オズの魔法使い」に登場する、背の小さなキャラクターからきているようです。 |