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縞模様のノコギリクワガタ。
縞模様のノコギリクワガタ。
日本人にとってクワガタという昆虫といえば、たいてい黒一色の甲虫を想像させる。しかし、世界中にはいろいろな色彩をしたクワガタが存在するものである。

 梅雨前線の活動が活発で、雨模様が続いているこのごろだが、これが明ければいよいよ本格的な夏の到来だ。子供たちにとってはロングバケーションとなる、夏休みがまっている。そしてこの夏といえばまた、昆虫のシーズンでもある。その中でも主役となるのが、カブトやクワガタといった甲虫類の存在だ。  昨今外国産のカブトムシやクワガタの台頭が著しく、ペットショップでも普通にその姿を見かけるようになった。日本のカブトムシやクワガタも、もちろん魅力的ではある。カブトムシは数種類だが、クワガタには数多くの仲間たちがいる。オオクワガタ、ノコギリクワガタ、ミヤマクワガタ、コクワガタといったあんばいである。  日本のクワガタといえば、基本的に黒光りするものが圧倒的だが、外国産のものではその点でもバラエティがあって面白い。写真はゼブラノコギリクワガタ。ミャンマーからマレー半島、スマトラ、ボルネオ、フィリピンに分布しているクワガタで、名前にあるように体には縞模様がある。黒一色のクワガタムシを見慣れているわれわれにとっては、まさに奇異な存在ともいえるだろう。分布が広いために形や色彩にはバラエティがあり、いくつかのタイプにも分けられているようだ。体長自体はそれほど大きくはならない種類のようで、オスの大きなもので60ミリ程度。この夏、ペットショップで販売されている外国産の虫たちの飼育に、挑戦してみるとうのはいかがだろうか。  外国産の甲虫を飼育する場合、一番気をつけて欲しいのが、「決して逃がさない事」だ。うっかり逃がす事はもちろん、放虫もご法度である。パワーも繁殖力も勝る外国産の甲虫が屋外に放たれてしまうと、日本に古来から生息する在来種が餌場や繁殖地を奪われてしまうのだ。  在来種を次世代に残すためにも、ぜひとも守っていただきたい。

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