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時をこえて語りかける、化石
時をこえて語りかける、化石
子供たちにとっても大人気の、恐竜という存在。

はるか昔の地球に間違いなく存在したことは、発見される骨の化石が物語っているといっていいだろう。こうした化石の調査などから、今日では恐竜に関する研究も進み、その実体像が明らかになりつつあるといってもいいだろう。けっして語ることのないいわゆる石のかたまりだが、研究者たちはその化石から多くの情報を得る。一方でたくましい想像力や仮説の検証などから、恐竜像は大きな変化をみせることもある。 およそ6500万年前の白亜紀、地球上から姿を消したといわれている恐竜。巨大な隕石が地球に衝突したためとも、気候が大きく変化したためともいわれているが、実際のところは謎に包まれているといっていい。1億6000万年にもわたって地球上に君臨していた恐竜たちは、何らかの原因で絶滅してしまったのである。 恐竜に関する本もいろいろと出版されているし、恐竜に関する図鑑のようなものも存在する。現存しているわけではないので、実物の写真を載せるということはもちろんできないわけだが、どのような姿をした生き物だったのかをイラストレーションとして描いたもので紹介しているものが多い。 ではどうしてその姿を描くことができるのか?恐竜学者たちが研究の対象にしているのは、現在に残されている化石がすべてである。ふるい地層から発掘される恐竜たちの亡骸。そうした骨を調べていくことで、恐竜の種類やその生活していた環境、暮らしぶりなどをたどっていくというのが彼らの仕事である。さまざまな骨の特徴から系統が調べられ、あるいはどのような進化をしてきたのかを推測する。 現存の生物であれば、その暮らしぶりを調べるためには観察すればよいわけだが、すでに動くことのない化石だ。発掘現場の状況やわずかに見出される痕跡まで、手がかりになるものはすべて詳細に調べあげられ、その実像を解明していく。こうして過去に絶滅をした恐竜たちの実像が作りあげられていくわけだ。そこには研究者たちの鋭い観察眼と、大いなる想像力があるに違いない。 かつて恐竜たちは、その長い尾を地面に引きずりながら暮らしていたとも考えられていた。しかし今日ではその尾を使ってバランスをとりながら、移動していたと考えられるようになった。足跡が発見されても、尻尾を引きずっていた痕跡が見つからないというのもその根拠のひとつになっているようである。 まだまだ謎は多いともいえるが、さらなる化石の発見により、新しい事実が明らかにされつつある。たまには化石でも見に行って、人間が登場する遥か昔の恐竜たちに思いをはせてみてはいかがだろうか。

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