ペットペット動物豆知識
絶滅した鳥、モア。
彼らが暮らしていたのは、オーストラリアの東側にあるニュージーランド。基本的にニュージーランドには、肉食性の捕食動物は存在しない。そこでモアたちは飛ぶ必要性がなくなり、大型化していったようだ。大きな体を支えるための頑丈な脚をそなえ、しっかりとした4本の爪でバランスをとったとされている。 彼らを襲う生物のいない、平和な環境の中でモアは暮らしていた。しかし、16世紀ごろになると、そこに人間の影響が及び始めた。マオリ族の移住により、一方で食料として、あるいは迷信など対象として、狩られていったようである。19世紀、アザラシなどの猟をした人々の間では、背丈が5メートルもある鳥のうわさが広まっていたが、その鳥こそ、このモアのことだといわれている。 モアの完全な骨格はかなりな数が採取されている。それはこの鳥が重かったため、沼などにはまってしまうと脱出できなかったことによるものらしい。飛ばなくなった鳥の弱点は、そうした陸上生活に適応したことにもあったようだ。 |
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