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ペンギンは、海中ではばたく
ペンギンは、海中ではばたく
さまざまなキャラクターが登場し、みんなから愛されている飛べない鳥ペンギン。南極の周辺という寒い地域に分布して、その環境に適応して暮らしている。

 現存するペンギンの中で最も大きいのがエンペラーペンギン。それに次いで大きいのがオウサマペンギンだ。全部で16種類がいるとされるペンギンの仲間だが、この2種類では体長が1メートル前後になるのに対し、それ以外の種類は70センチメートル程度と、この2種類に較べると小型な種類が中心である。  オウサマペンギンは南極大陸の周辺の島々に分布し、南極大陸で暮らすエンペラーペンギンとは多少分布が違っている。とはいえその姿は非常によく似ており、区別には注意が必要だ。2種類のペンギンを後ろから見たとき、頬の後ろ側あたりからオレンジ色の斑紋があるのがオウサマペンギンの特徴である。  オウサマペンギンは、日本でも各地の動物園などで飼育されており、すでに何代も子孫が継承されているところもある。寒いところで暮らしている彼らだが、それでも何とか日本の暑い夏をしのいで暮らしているようである。一般に鳥類は、巣を作ってそこに卵を産み、温めるという習性をもっている。鳥類であるペンギンの仲間も、巣を作って繁殖するほうが主流派である。ところがエンペラーペンギンとオウサマペンギンの場合は決まった巣を作ることがなく、卵を脚の上に載せて下腹の皮膚で覆いながら立ったまま温める。  ペンギンは鳥類きってのスイマーとしてしてしられており、餌はもっぱら魚類やイカだ。その潜水の能力も、100から300メートル、潜水時間は5分程度といわれているから凄い。が、大型の体をいかして深く潜って獲物を捕まえる。陸上での動作を見ていると、人間のように2本足で立って頼りなさげにヨチヨチと歩いているが、海中での彼らはまさしく別物であるといえるだろう。「水を得た魚」という表現がぴったりくる鳥類が、このペンギンの仲間たちといえるのではないだろうか。

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