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ヒトと犬の歴史。
ヒトと犬の歴史。
人間に従順なパートナーの犬。動物の種類多しといえども、ヒトの暮らしにこれだけ密接して存在する動物はいないだろう。

もともとは、人の暮らしをサポートするためにさまざまな能力をもった品種が登場したが、今日ではコンパニオンアニマルとして生活の中に定着している面が大きいといえるだろう。そう考えると人間と犬との係わりあいも、ずいぶんと様変わりしてきたものである。

ヒトと犬の係わりあいは、1万年以上にも及んでいるという。 ペット愛好家はいうに及ばず、人間にとってもっとも身近といえる動物といえるのではないだろうか。そのかかわりに関してはいろいろといわれるが、1万年以上も前からのつき合いであることは、間違いなさそうである。 そもそもわれわれ人間のパートナーとして、イヌは卓越した能力をもっている。それは狩猟をしながら暮らしてきた人々の、手となり足となることで発揮された。運動能力はもとより、臭覚や聴覚などに優れ、そうした能力を遺憾なく発揮して、人とともに歩んできたといえるだろう。 もともとはオオカミ類から誕生したものといわれているが、人間によって飼いならされてきた犬は、すでに元となった動物とは一線を画した個体群へと変化してきたといっていい。今日ではさまざまな犬種が存在しているが、もともとはやはり人間のパートナーとしての仕事をこなすために、その生い立ちがあるともいえるだろう。 鳥猟犬として誕生してきたスパニエルやレトリバー、獣猟犬として誕生したダックスフンドやビーグル、ボルゾイといった種類がある。さらに作業犬としても、いろいろな仕事もこなしている。ソリを引くためのエスキモー犬や警察犬として知られるシェパード、牧羊犬として有名なボーダーコリーやシェットランドシープドッグなど、それぞれの特徴を生かした犬種が誕生して、人とともに暮らしてきた。日本にも柴犬や土佐犬といった独特な犬種が存在し、愛好家たちの努力によって、その血統が引き継がれている。 今日われわれ人間と犬たちの間で大きく変化したのは、その暮らしぶりや役割の変化だといえるだろう。かつては番犬として家庭で飼育されることも多かった犬たちだが、今日ではコンパニオンアニマルとして、人々と暮らすことが多くなった。いきおい室内などでの飼育に向いた小型犬が主流となり、いわゆるトイドッグと呼ばれる小型愛玩犬を目にする機会が増えたように思える。それだけペットに癒しを求めたり、少子化に伴うパートナーとしての犬の存在が大きいともいえるのだろう。 また獣医学の発展に伴い、ペットの寿命も目覚しく躍進している。逆を返せば高齢化に伴うペットの管理や、それにつれて抱える障害なども、増えているのが現状ではないだろうか。 ペットロスなどという現象も、人間とペットとの関係が大きく変化した、現代ならではのものにも思えたりする。犬のみならずペットと一緒に過ごす暮らしには、間違いなく潤いや癒しがあるものと思う。その分、苦労や心配、もちろん出費などは覚悟しなければならない。安易な考えから、パートナーとして長い歴史をもつ犬飼い始めるヒトが減る事を、切に願うしだいである。

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