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白くて大きな人気者。
白くて大きな人気者。
鳥の仲間の中でも、その存在感から人気が高いのがオウムの仲間たちだ。極彩色の色彩をまとったものもいれば、このタイハクオウムのようにほとんど白一色の種類もある。

 動物園などで、白い大きなオウムを見た記憶をおもちの方は多いに違いない。オオバタンやコバタンといったようにいくつかの種類がいるが、オオバタンは体長が50cm前後、全身が光沢のあるピンク色がかった白色の羽に被われた、大変きれいなオウムだ。  驚いたり興奮したときに立てる冠羽は裏側が鮮やかなオレンジ色をしている。美しくボリューム感のある大型のオウム類は、それ自体の人気も高く、ペットとしても飼育されている鳥類である。だが、それが災いした。  オオバタンでは1970年代には大量に捕獲され、現地からはペットにする目的で輸出された。インドネシアのモルク諸島の海岸部から内陸部の森林地帯まで生息していたが、今日ではその中でもセイラム島のみに生息が限られるようである。野生のものはわずかに2000羽程度になってしまったという。動物園などでもよく目にする種類だが、種を保存すべく本格的に繁殖に取り組むところも増え、徐々にではあるが繁殖の成功例が伝えられるようになった。  写真のオウムはタイハクオウム。オオバタンよりは小型の種類で、全身ほぼまっ白のオウムである。やはりインドネシアのモルッカ諸島に生息しているが、ペットとして流通しているものは飼育下でブリーディングされたものである。

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