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ヤマネの冬眠テクニック?
ヤマネの冬眠テクニック?
山々が黄色や赤に色づき、冬眠前のクマが食料を求めて人里に下りてきた…というニュースを耳にするようになりましたが、小さな哺乳類ヤマネも、冬眠の時期を迎えようとしています。

 ニホンヤマネは体重およそ20グラム、尾の長さを含まない体長が6から8センチメートルほどで、日本の本州・四国・九州に分布しています。ネズミやリス同様げっ歯類に含まれますが、1属1種という日本の固有種です。低い山地からやや高い山地の森林に生息し、基本的には単独で暮らしています。夜行性の動物で、日中は樹の洞などに潜んでいて薄暗くなると活動して、花の蜜や小さな生物、木の実や種子などを食べているようです。  ネズミとの大きな違いは尻尾で、リスのように毛に覆われフサフサとしています。また、ニホンヤマネには頭からお尻にかけて中心に黒いラインが一本入っているのが特徴です。この時期、ヤマネたちは精力的に食事をして、きたるべき冬に備えて栄養を蓄え、体重を夏場の1.5倍にまで増やします。そして気温が10度を下回ると、木の洞や樹皮の隙間などで体を丸め、来年の春までの間冬眠をするのです。冬眠中、驚くべきことにヤマネは自分の体温を0度近くまでに下げるといいます。これは体温維持のために余計なエネルギーを奪われない為で、体に栄養を溜め置ける量の少ない、小さな生き物ならではの工夫ではないでしょうか。 ※写真はペットとしても流通しているアフリカヤマネ。

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