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うさぎのキモチ
うさぎのキモチ
尻尾がキモチを代弁してくれる犬や、鳴き声で機嫌のわかる猫と違い、ウサギはそのキモチがわかりずらいですよね。でも、ちゃんと飼い主さんにキモチを伝えていることだってあるんですよ。

現在ペットとして飼われているウサギは、どんな品種でもアナウサギという種類から、改良を重ねて作られました。アナウサギは名前のとおりに穴を掘る名人で、地中に掘った穴を巣にして、一匹のオスと複数のメスを中心とした群で生活しています。もともと警戒心の強い動物なので、家に迎えてもしばらくは慣れてくれません。  それでも毎日ちゃんと世話をして、飼い主さんを新しい家族だと認めてくれると、ウサギも私達に表情を見せてくれるようになります。アゴをこすりつけたり、なめてくれるようになったら、親しい仲間と認めた証拠です。そして人が側にいても、床におなかをつけて寝ているときは、その場に危険がなく、安心していることを示しています。飼い主さんに甘えたいときは「ぶぅ〜」と、鼻を鳴らし、怖い思いをしたときは「キィー」と甲高い声を出します(ウサギは犬や猫ほどではありませんが、鳴く事もあるんですよ)。後ろ足だけで立ち上がり、耳をアンテナのようにピンとたてて、空気中の匂いをかいでいるのは警戒しているとき。そして後ろ足で激しく地面を踏み鳴らしているときは、危険が迫っているあるいは、怒っているときです。このように、喜怒哀楽…とまではいきませんが、ウサギもウサギなりに、私たちにキモチをみせてくれます。  見落としてはいけないのは具合が悪いとき。自然界では、肉食獣や猛禽類に食べられる立場にあるウサギは、自分が弱っていることを極力みせないようにします。もしも弱っていることが相手にわかってしまうと、格好の餌食になってしまうからです。人間からみて「具合が悪そう」と感じた時は、かなり病状が侵攻していることがあります。日頃から予防につとめ、ウンチの状態や餌の食べ具合など、小さなサインも見逃さないようにしましょう。また、少しでも様子がおかしいと思ったら、信頼できる獣医さんに診てもらいましょう。

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