ペットペット動物豆知識
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日本では、法律によって許可なくして野鳥たちを捕まえたり、飼育したりすることができない。まして自然が失われつつある今日、そうした行為自体、慎みたいものでもあるはずである。フィールドで観察してこそ、彼らのたくましさも見えてくるといえるのではないだろうか。
ハシジロキツツキは、アメリカ合衆国南東部とキューバに分布しているキツツキの仲間だ。大型のキツツキ類で、ちょうどカラスほどの大きさだとされている。このキツツキの仲間が暮らしていくためには、豊富な自然、特に森林が必要とされる。ハシジロキツツキはそうした環境の減少とともに数を減らし、1996年には絶滅したとされていた。ところが少数ではあるが、生きた彼らが視認され、2000年のレッドリストでは近絶滅種という扱いになった。とはいえ、けっして彼らの未来が明るいとはいえない。もう1度生物の絶滅という現象に関して、改めて考えてみる必要があるのではないだろうか。
国の特別天然記念物、コウノトリ。かつては日本の各地で見られ、東京でも繁殖していたという普通に見ることができた鳥だったようだ。それが人による狩猟や、環境の変化などによって、著しくその数を減らしてしまった。そして現在、地域を巻き込んだ保護活動が着実に展開されている。国内最後のコウノトリの生息地として知られる、兵庫県の豊岡市の「県立コウノトリの郷公園」がそれだ。住民とコウノトリが共生できる環境を目指し、地域をつくるというものである。そして最近飼育下で成長したコウノトリが、自然の中へと放たれた。そこに居合わせた人たちからは、舞い上がっていくコウノトリが姿に、拍手がわきおこったという。
尻尾があるかないかは、生物にとって大きな特徴でもあるといっていい。同じネズミの仲間でもマウスにはしっかりとした尾があるが、ハムスターでは小さくそれほど目立たない。すでに絶滅したと考えられている有袋類、ブタアシバンディクート。その発見にあたり、この尻尾のあるなしで、ひともんちゃくあったようだ。最初にみつかった動物には尾がなく、ついでよく似た動物として尾のあるものがみつかり、別の名前で紹介された。さて尾がない種類が珍しいということになり、懸命な捜索が始まった。実は最初にみつかったものが闘争など何らかの理由で、尾を失ったというのがことの真相だったようである。
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