PET PET動物百科事典 :猫図鑑
オリエンタル:バリニーズ
【原産国】アメリカ
【発祥年代】1940年代
【毛の種類】中毛(短毛の部)
【毛の色】ポイント・カラー
【目の色】ブルー
■歴 史
ボディは円筒形で、首、四肢、尾、すべてが長く細い猫。前脚は長く細く、スマートさを感じさせます。顔は長くて鋭角なV字形、大きな耳がシャープさを強調しています。ブルーの目はアーモンド型で切れ上がり、鼻すじは長くストレート。毛の長さは中毛で尻尾がフサフサしています。毛色は、口元、耳、四肢、尾にだけ色のあるポイント・カラーです。
■特 徴
軽やかに動く様子は「バリ島の踊り子」のイメージです。長い鋭利な三角の顔、細くて長い体、驚くほどスリムでシャープなポイント色の猫。青い目をした甘えん坊で、シャムから生まれてシャムと異なるのは毛の長さだけです。
■外観特徴
バリニーズは、南国の島「バリ島の踊り子」のイメージが名前の由来ですが、その発祥には関係ありません。繁殖のスタートは1940年代の大戦後の時期で、シャムからごく希に生まれてくる、毛の長い猫を基礎に作出されました。毛の短い猫から毛の長い猫が突然に生まれる秘密は、シャム猫はいろいろな猫種に交配されて新しい猫種の作出に用いられました。たとえば、シャム猫とペルシャ猫からヒマラヤンが誕生したように、長い毛の猫にも交配されたので、その劣性遺伝が毛の長いシャム猫、バリニーズを生み出したのです。1.シャム猫2.シャム猫からごく希に生まれてくる長毛の猫はバリニーズ。3.シャム猫から生まれる毛色の違う短毛はカラーポイント・ショートヘアー。4.カラーポイント・ショートヘアーから生まれる長毛がジャパニーズ。何だか謎解きみたいですが、この四つの猫種は、ブルーの目色も、顔つきも、スタイルも同じで、ポイント毛色と毛の長さが異なるだけで、まったくの親戚関係です。
■性 格
ボディーは円筒形、首、四肢、尾、すべてが驚くほど細くて長い猫です。顔は長くて鋭角なV字形で、大きな耳が広がってつきシャープさを強調し、高い鼻すじは長くてまっすぐです。ブルーの目はアーモンド形で切れ上がり、オリエンタルムードを感じさせます。
■毛の特徴
シャム猫から生まれた長毛で、胴体の毛はやや長い程度でシルキーな手触り、尻尾はフサフサした長い毛があります。毛色は、シール、チョコレートブルー、ライラックの4色だけが認められ、「口元、耳、四肢、尾」に濃い色のあるポイントカラーです。
■飼主との相性
活発で愛情豊かな性格、このトロピカルな名前の猫の愛好者は、この猫たちはピーターパンのように子供っぽく成長するといいますし、ある人はとてもプライドの高い猫だといいます。
■飼育環境
狭い部屋でも飼い主と一緒なら大喜び、なぜか高い場所に上がるのが大好きです。物が落ちないように整理整頓してください。
■手入れ
シルキーな中毛のバリニーズの手入れはとても簡単です。汚れる前に定期的に蒸しタオルで拭くとよいでしょう。また、キャットショーに出すときはシャンプーが大切です。
■選び方のポイント
まだまだ日本では希少な猫種です。アメリカにおいても数少なく、入手は困難ですが、血統猫に詳しい方に相談するのがよいでしょう。
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