小型犬:日本スピッツ
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【体 高】30〜38cm /メスはやや小さい
【体 重】5〜6kg
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■ルーツ
ルーツとしてはシベリアを経由し、中国東北地方から日本に渡来した、ドイツ原産の大型ホワイトスピッツとされている。日本スピッツはそれをもとに小型化され、昭和20年代〜30年代にかけて愛好家も急増した。しかし、高い声でよく吠えることや、新しい犬種が増え始めたこともあり、徐々に人気がすたれていった。その後ブリーダーたちの努力によって、無駄吠えしない、性格の温和な犬に改良され、家庭犬として海外でも人気を集めるようになった。
■外見的特徴
全体のバランスのよさが、この犬独特の上品さと優雅な雰囲気を醸しだしている。また大きさ的にも、家庭犬として手頃といえるだろう。小さい鼻は丸くて黒く、黒くふちどられた目はとても魅力的で、耳は小さい三角の立ち耳だ。名前にあるように、とがった口吻をしているのが特徴な犬種である。ふさふさと豊かな被毛はダブルコートで、上毛はまっすぐで体から立つように生え、首まわりや胸部、尾ではとくに豊富である。毛色が純白で非常に美しいのも、特徴といえるだろう。
■性 格
飼い主に対して従順で忠実。丈夫で適応力があり、活動的。明朗かつ親しみやすい家庭犬だ。多少頑固な面もあるが、利口で周囲を明るくしてくれる性格をもっている。子供にもよく慣れるが、見知らぬ人には心を許さず、来客などには用心する面がある。かつてはよく無駄吠えする犬種とされていたが、かなりおとなしく改良された。
■飼 育
毛は長いが比較的もつれにくく、その点では手入れもしやすい。ただしその白さを保つために、被毛の汚れには注意すること。とくに顔は汚れやすいので気を配るようにし、定期的なシャンプーやブラッシング、コーミングが必要である。汚れが目立ったら、すぐ拭くか洗えばいいが、毛をいためないように注意する。特に換毛期には、抜け毛が多い種類なので、念入りに死毛を取り除く。春先からの念入りなブラッシングが、換毛をスムーズにする。
■健康上の注意点
それほど運動量も必要とせず、飼い主を消耗させることもない。どこへでも気軽に連れ出せる犬種で、いい散歩相手になるだろう。自慢の被毛を白く保つため、運動から帰ったらブラッシングを忘れないようにする。しつけやすく物覚えもよいので、色々と教えると、非常によいパートナーになるだろう。反面神経質に叱ったりをすると、無駄吠えの癖がつくので注意する。食事は若犬から成犬なら1日1、2回、適量を与える。内容としては、栄養バランスのよいドライタイプのドッグフードに、肉類や内臓類を煮たタンパク質、乾燥小魚やチーズなどのカルシウム、パンやご飯などの穀類、缶詰フードなどを加えた混合食でいい。人間食の与えグセに注意し、過食や偏食にも気を配りたい。
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