中型犬:ファラオ・ハウンド
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【体 高】53.3〜63.5cm
【体 重】約15kg
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■ルーツ
エジプトの絵画や象形文字に出てくる犬、ツタンカーメンの墓の入り口に置いてあった像の犬がこの犬ともいわれている。世界で最も古く飼育の始まった犬のひとつとされる。実際のルーツはわからないが、マルタ島に連れてこられた先祖が、2000年以上純血を保ちながら飼育され、ウサギ狩りに使用されてきたそうだ。1979年にはマルタの犬に指定され、銀貨も発行された。1930年頃イギリスに輸入されたといわれ、アメリカには1967年に輸入。その後1983年にアメリカで登録が始まった。
■外見的特徴
バランスよく引き締まった短めの胴と、比較的長めの四肢、小さな顔をもつ中型犬。光沢があり短い被毛は、密生した毛や粗い毛がある。色は、リッチ・タン、チェストナット・タンまで。根本は太いが、全体には細く長い尾をもち、ややアーチのかかった長い首、琥珀色の目が特徴的である。
■性 格
外観から与える印象そのままの賢さと、力強さ、気品に溢れている。しつけやすい犬だが、甘やかしは禁物。無駄吠えをしたり、わがままな面はしっかり叱って、人なつこい性格を伸ばしてやれば、子どもの相手も得意になる。
■飼 育
ほとんど手入れは不要である。毎日運動後に、固く 絞ったぬれタオルなどで、肢や身体の汚れを落とし、同時に体の傷などを確認する。つまりは、短毛種の一般的な手入れを行えばいいといえる。
■健康上の注意点
機敏に素早く走る脚力のもち主。運動は単なる散歩だけでなく、広い場所で思い切り走らせる自由運動もできる限り取り入れるのが理想的だ。少し長い時間の散歩など、毎日十分な運動をさせることが必要である。食事は若犬や成犬なら1日1、2回。運動量、栄養バランスを考えた食事を適量与える。ドッグフードにカルシウムなどを加えるのが一般的。寒さにやや弱いため、冬はカロリーを高めに調節するが、肥満を防ぐため、餌の量には十分な配慮が必要。
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