大型犬:チャウ・チャウ
|
【体 高】46〜56cm
【体 重】20〜29kg
|
■ルーツ
シベリアかモンゴルが原産のスピッツ系の犬種とされる。古代犬の体つきとそっくりな部分がある。他にも諸説があり、古代犬とチベタン・マスティフとの混血説、サモエドとチベタン・マスティフの混血説などもあるようだ。愛らしい独特な風貌をもち、かつては寺院の警備に使われていた。その後中国の皇帝の狩猟犬として愛されたという経緯をもっている。今日ではその独特な風貌から、世界中の愛犬家に可愛がられている。
■外見的特徴
北方系のスピッツのグループに属すが、鼻先がややみじかく口が広い点でマスティフの影響が指摘される。その最大の特徴は、特異な青紫の舌と棒状の後脚である。そのため動作も少し変わっていて、ぎこちない歩みを見せる。被毛は厚く、ふわふわとした豊かなダブルコートになっている。毛色には単色の白、クリーム、ブルー、フォーン、赤、黒などがあり、多少の濃淡がある。耳はやや小さく丸みを帯び、首の周りにはライオンのタテガミのような飾り毛がある。
■性 格
意思が強くよい番犬になる反面、しつけるのがなかなか難しいとされる犬種である。多少わがままで攻撃的な傾向を、幼犬時からの訓練やしつけによって矯正する必要があるだろう。
■飼 育
被毛の量が多いので、定期的な手入れを実行したい犬種である。毎日の運動後に、犬とのスキンシップを兼ねて手入れをしてやる。毛が細く絡みやすいので、コームでほぐし、丹念なブラッシングをしてやることが肝心である。また密生した下毛が生え換わる換毛期には、念入りな手入れを心がける。
■健康上の注意点
運動はほどほどに必要だ。ものぐさな面があるので定期的な運動をすることで、体調の維持に努める必要がある。1日2回、30分程度の速歩か、自転車による運動、さらに広い場所での自由遊びを組み合わせるとなおいい。運動は時間、量とも配慮してやる必要がある。食事に関しては特に注意はないが、若犬から成犬なら1日1、2回が目安だ。食事の与えすぎは肥満などを招くので禁物。一般的な内容は、ドライフードが基本となる。股と肘の関節に形成不全が出ることがあり、また遺伝的な目の病気にもかかりやすい面がある。
★別のカテゴリの猫を見る