中型犬:オーストラリアン・ケルピー
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【体 高】42〜50cm
【体 重】11.5〜14kg
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■ルーツ
誕生の経緯は不明で、スコットランドの牧羊犬が基礎とされている。それにケルピーと呼ばれたニュー・サウス・ウェールズの犬との交配説、オーストラリアの野生犬であるディンゴとの交配説などもあるが、詳細ははっきりとしていない。1870年頃から、オーストラリアの牧羊犬として飼育されていた。また名前についても諸説があり、スコットランドの伝説に出てくる、馬に似た怪物ケルビーにちなんでいるなどともされている。
■外見的特徴
被毛は短く粗いダブルコートで、毛色は黒、赤褐色、褐色、青灰色、チョコレート色などがある。キツネに似た顔は長細く、耳は外側に向いて直立し、先は尖っている。またアーモンド型をした目が、賢そうな表情をつくっている。尾の長さは適度で、垂れ下がっている。骨格は比較的細めで、引き締まった筋肉におおわれている。牧羊犬らしく、肺が強いのか、幅広で深い胸をもっている。
■性 格
警戒心が強い面がある。持久力、判断力、忍耐力などが強く、感覚、動きも鋭敏である。牧羊犬としては、黙々とスピーディーにノルマをこなす仕事好きな犬だ。反面で一旦引くと決めると、一目散に逃げてしまうので、警護犬には不向き。特技は家畜の種類や環境を選ばず、きちんと監督して整然とまとめることである。普段は温厚だが、賢さにかまけず訓練と仕事を与える飼い主を望む。見知らぬ人に攻撃的にならないよう、早い時期からしつけたいところだ。
■飼 育
暑さ、寒さのどちらにも強く、短毛種なのでグルーミングには手間がかからず楽だ。その他、特別な手入れも不要。通常はブラッシングと、固くしぼったタオルで体の汚れを落とす程度で大丈夫だといえるだろう。
■健康上の注意点
朝夕の散歩は毎日欠かさず、十分な距離を走らせる。引き運動で広場などへ行き、たっぷりと自由運動をさせてやりたい。この犬が牧畜の群れを追うのはその本能のひとつで、並外れた持久力や反射神経を身につけているためである。運動は量だけでなくスピード、地形、遊びの種類など、内容に変化をつけて行うといい。食事としては、一般的にはドライフードに副食(肉や内臓類を煮たもの、乾燥小魚やチーズ、穀類など)を加えた混合食を、1日1、2回適量与える。
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