シクリッドの仲間:ピ−コック・シクリッド
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【学 名】Aulonocara hansbaenschi
【分 布】マラウィ湖
【体 長】10cm
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■特 徴
深みのあるメタリックブルーと胸ビレ付近のオレンジ色の対比が素晴らしい、マラウィシクリッドのポピュラー種。市販されているのは灰褐色で地味な幼魚であることが多いが、飼育後まもなくオスは目のさめるような体色に大変身する。
■飼 育
【飼育適合水槽】
90cm
【水 質】
弱アルカリ性の硬水。
【エ サ】
餌は何でもよく食べるが、イトミミズの長期間にわたる単独使用は避けたほうが無難。できれば、シクリッド専用の顆粒状フードをメインに与えたい。
【その他】
マラウィ、タンガニイカ湖産シクリッドに共通したことだが、弱アルカリ性の硬水を好むため、サンゴ砂を用いるか、市販の硬度上昇剤を使って弱アルカリ性の硬水を維持しなくてはならない。
■繁 殖
【雌雄差】
メスはひと回り小さく、灰褐色の地味な体色なので雌雄の判別は容易。ただし他のアウロノカラの仲間の雌との区別は容易ではないので、混泳水槽に入れてしまうと他種のメスとの判別は非常に困難になる。
【繁 殖】
産卵後メスが卵を口にくわえて保護する、マウスブルーダー・タイプで、繁殖は容易である。
■備 考
アウロノカラの仲間は簡単に種間交雑をしてしまうので、同じ水槽で複数種を飼育していると、生まれてくる子供は交雑種だらけにもなりかねない。鑑賞面からだけいえば交雑種であっても十分美しいので問題ないが、種の保存という観点から考えると、交雑種を作り出すことは好ましくない。実際、以前のアフリカン・シクリッド・ブームは一部の心ないブリーダーたちが、交雑種を市場に送り出したことで終焉を迎えた経緯がある。
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