カラシンの仲間:ハセマニア
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【学 名】Hasemania nana
【分 布】ブラジル南東部
【体 長】3cm
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■特 徴
若魚のうちは灰色の地味な体色で、せいぜい尾ビレ上下端のホワイトチップが目立つ程度である。しかし、成熟したオスの個体では体がオレンジ色に染まり、かなり見ごたえのある魚になる。欧米では尾ビレのホワイトチップに着目して、シルバーチップという呼称で呼ばれることも多い。
■飼 育
【飼育適合水槽】
45cm
【水 質】
特別な配慮は必要ない。
【エ サ】
人工餌で問題ないが、色揚げ効果のある餌を与えるとさらに美しい色彩を引き出すことができる。
【その他】
性質は温和で非常に丈夫であるため、コミュニティタンクでの飼育に最適である。
■繁 殖
【雌雄差】
メスは体色がシルバーなので、オレンジ色に染まるオスとは容易に判別することができる。
【繁 殖】
水草の茂みに産卵するタイプで、雌雄の判別も楽なので、産卵までは何ら問題なく行きつくことができる。しかし、フ化した稚魚は小さいため、育成にはそれなりの技術を要する。
■備 考
ハセマニア属には本種以外にも数種が知られているが、わが国にまとまって輸入されてきたことはないようである。最近、ハセマニアsp.と呼ばれるテトラをショップでみかけることがあるが、本属の魚ではない。ハセマニア属の魚は、カラシンには珍しく脂ビレが欠如しているのが特徴だが、ハセマニアsp.と呼ばれる魚には、しっかりと脂ビレの存在が確認できる。
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